2014-08-19 11:44 AM
シスコの技術サポートエンジニアへ質問して疑問を解決できる「エキスパートに質問」へようこそ!
ここでは、シスコのエキスパートからのアドバイスや最新の情報が得られる場として気軽に質問してみてください。
担当エキスパート:矢野森 義貴 (Yoshitaka Yanomori)
Cisco Japan TAC のカスタマーサポートエンジニアとして、LAN Technology に関するテクニカルサポートを行なっております。現在は主に Catalyst 6K /4K /3K /2K のトラブルシューティングを担当しております。
開催期間:2014 年 9 月 15 日(月)~2014 年 9 月 28 日(日)
[質問の回答方法]
サポートコミュニティへ Cisco.com ID でログインすると、この説明の右下に「返信」ボタンが表示されます。クリックすると投稿欄が表示されますので、質問をご記入ください。最後に「メッセージの投稿」をクリックすると質問が送信され、完了となります。
もし1つの質疑応答が進行していても、他の新しい質問を同じスレッド内に投稿いただいて問題ありません。この「エキスパートに質問」のディスカッションスレッドに届いた質問は担当のTACエキスパートが回答しますがすべての質問に返信できないかもしれません。返信が得られずに開催期間が終了して残ってしまった質問については、サポートコミュニティ事務局が今回の技術カテゴリの通常のディスカッション フォーラムへ再掲載し、有用な情報の展開へとつなげていきます。エキスパートから返信が得られた質問については、評価機能でその回答が適切であったかをエキスパートへぜひ伝えてください。ご自身の質問だけでなく、他コミュニティのメンバーから寄せられた質問のやり取りのチェックなど、ぜひこのフォーラムへ再度訪問されることをお待ちしております!
[エキスパートからの回答について]
質問の投稿から原則数日以内に回答できるよう努めます。内容によっては、検証や確認に時間がかかる場合もありますのでご了承ください。質問の内容によっては、エキスパートの担当範囲外の場合もございます。その際はサポートコミュニティ事務局、もしくは適切な担当から回答いたします。
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2014-09-04 11:09 PM
非常に初歩的な質問なのかもしれませんが、PAgPにおけるsilent/non-silentサブモードの違いが良く分かりません。
The silent setting is for connections to file servers or packet analyzers. This setting allows PAgP to operate, to attach the port to a channel group, and to use the port for transmission.
ガイドの各所に上記のような記述がありますが、どちらのサブモードでも、PAgPのオペレーションを経て、チャネルgroupにポートを参加させたり、そのポートが使えるようになったりしているように思います。
さらに良く分からないのが、シスコ技術者認定公式ガイド CCNP SWITCH(ISBN-13: 978-4798122151)によると、
PAgPのdesirableモードとautoモードはデフォルトでsilentサブモードで動作し、リンクの反対側がサイレント(何も送信しない状態)であり、PAgPパケットを送信しない場合でもポートをEtherChannelに追加することが出来ます。(p.151 一部抜粋)
とあります。これは文面どうりに捉えると、PAgPパケットが投げられない場合は、EtherChannelに追加されて、投げられた場合も追加されると言うことになってると思えてしまいます。ならば、PAgPパケットが投げられて、プロセスが成功しない場合はないはずなので必ず追加されると読めてしまいます(物理インターフェースがアップしている間において、silentサブモードが動作しているとONと同等のような印象を受ける)
さらに困るのは、そもそもEtherChannelに追加すると言う意味が何を指すのかが分かりません。論理ポートのアップだと捉えるならそんな動作は実機では見たことがありませんし、show etherchannel summaryで見た時に表示されるPortsのことだとすれば、どちらのサブモードでも追加されているといえます。
一体何が異なるのでしょうか?
2014-09-05 02:30 PM
shinhei.nagasako 様
シスコ サポートコミュニティをご利用いただき、誠にありがとうございます。
Ask the Expert への投稿ありがとうございます。
開催期間になりましたら担当より回答いたしますので、今しばらくお待ちいただけますでしょうか。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
シスコ サポートコミュニティ事務局
2014-09-16 08:09 PM
Ask the Expert へご質問いただき有難うございます。
PAgP の silent モード及び、non-silentモードについて以下に解説させて頂きます。
- non-silent モード
non-silent モードの場合、対向機器からのパケットを受信しない限り、PAgP が設定されたインターフェースが稼働状態となりません。(Line Protocol が UPとなりません)
この動作により、単方向Link障害の場合(FiberケーブルなどでRxのみ受信出来ない場合など)において、Ether Channel を構成することを防ぎます。
例えば、BPDU などのデータを送信し、なおかつ単方向Link障害を検出できないデバイスを使用している場合は、受信データが存在し、Linkが双方向であると確認されるまでポートが稼働状態にならないようにするために、non-silent モードを使用する必要があります。
また、対向機器がPAgP非対応且つトラフィックを生成しないパケットアナライザやサーバ等を接続した場合には Line Protocol が UP とならず、通信が出来ません。
- silent モード
Default のモードとなります。
silent モードの場合、対向機器からのPAgP及び、データパケットを受信しない場合においてもPAgPが設定されたインターフェースが稼働状態となります。(Line Protocol が UP となります)※PAgP は構成されません。
対向機器がPAgP非対応且つトラフィックを生成しないパケットアナライザやサーバ等を接続する場合にでも Line Protocol が UP となり通信が可能となります。
以上、宜しくお願い致します。
2014-09-17 12:55 AM
やっと、意味が分かりました。あとは実機を調べれば分かることですが、宜しければ確認させてください。
逆を言えば、non-silent モードの場合、対向機器からのパケットを1つでも受信した場合は、物理的にリンクがダウンしない限り、Line Protocol がUPした状態になると考えてよいのでしょうか?
だとすれば、現在ではアナライザ等の完全にパッシブな機器を除いて、ほぼ全ての通信機器は接続時にDHCP DISCOVER またはGratuitous ARPを送信するので、non-silentだとしてもアップする&その後、問題なく使える(ただし、チャネルは形成されない)と考えていいのでしょうか?
以上、宜しくお願い致します。
2014-09-17 12:47 PM
ご返信頂きまして有難うございます。
頂いたご質問について以下に回答させて頂きます。
====================================================================
逆を言えば、non-silent モードの場合、対向機器からのパケットを1つでも受信した場合は、
物理的にリンクがダウンしない限り、Line Protocol がUPした状態になると考えてよいのでしょうか?
====================================================================
はい、ご認識の通りとなります。
パケットを受信した時点で Line Protocol が UPとなります。
====================================================================
だとすれば、現在ではアナライザ等の完全にパッシブな機器を除いて、ほぼ全ての通信機器は
接続時にDHCP DISCOVER またはGratuitous ARPを送信するので、non-silentだとしてもアップ
する&その後、問題なく使える(ただし、チャネルは形成されない)と考えていいのでしょうか?
====================================================================
はい、こちらもご認識の通りとなります。
以上、宜しくお願い致します。
2014-09-21 11:57 AM
良く理解できました。有り難う御座います。
2014-09-27 05:36 PM
ospf の条件付デフォルトルート広報についてご教授いただきたく思います。
router ospf 1
default-information originate always route-map xxxx
!
上記コマンドを用いると、ルートマップの条件を満たした場合のみ、デフォルトルートが広報されると思いますが、このルートマップの使用における注意点はありますでしょうか?
また、以下の内容を実現させたいのですが、可能でしょうか?(それぞれ別個のものです。)
1.経路Aと経路Bの両方がルーティングテーブルにある場合のみ、デフォルトルートを広報したい。
2.ある経路がルーティングテーブルにない場合のみ、デフォルトルートを広報したい。
3.ルートマップの中で deny 文を使うことは可能か?
4.ルートマップの中で使用するアクセスリストやプレフィックスリストで deny文を使うことは可能か?
以上、お手数をお掛けいたしますが、ご回答の程よろしくお願い致します。
2014-09-29 05:18 PM
Ask the Expert へご質問いただき有難うございます。
"default-information" 広報時のルートマップ設定についてのご質問についてですが、先ずは設定例を以下に記載させていただきます。
以下の例では、172.16.0.0 が ルーティングテーブルに存在する場合においてのみ、 default-route を広報します。※172.16.0.0 以外の他のルートが存在している場合も広報します。
##設定例##
route-map ospf-default permit match ip address 1 ! access-list 1 permit 172.16.0.0 0.0.255.255 ! router ospf 109 default-information originate always route-map ospf-default
※設定例については こちら のCCO もご参考に頂ければとおもいます。
続いて頂いたご質問について以下に回答させて頂きます。
>1.経路Aと経路Bの両方がルーティングテーブルにある場合のみ、デフォルトルートを広報したい。
ルートA 及びルートBの両方が存在する条件(AND条件)での指定はできません。
>2.ある経路がルーティングテーブルにない場合のみ、デフォルトルートを広報したい。
対象ルートがルーティングテーブル上に存在する場合のみに広報可能となりますので、頂いた例のように、ある経路がルーティングテーブルに存在しない場合は広報はできません。
※但し、EEM(Event Manger) と Track Object を使用し、都度 default-informationの設定を追加/削除させることで、実現することは可能です。
以下の例では、192.168.1.0 が ルーティングテーブルに存在しない場合にのみ default-route を広報します。
##設定例##
track 1 ip route 192.168.1.0 0.0.0.255 reachability ! event manager applet Route-Down event track 1 state down action 1.0 cli command "enable" action 2.0 cli command "conf t" action 3.0 cli command "router ospf 1" action 4.0 cli command "default-information originate always" ! event manager applet Route-UP event track 1 state up action 1.0 cli command "enable" action 2.0 cli command "conf t" action 3.0 cli command "router ospf 1" action 4.0 cli command "no default-information originate always" !
>3.ルートマップの中で deny 文を使うことは可能か?
>4.ルートマップの中で使用するアクセスリストやプレフィックスリストで deny文を使うことは可能か?
設定自体は可能ですが、default-information originate の route-map として使用する場合は deny 設定で得られる効果は特にございません。
以上、宜しくお願い致します。
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