Cisco Meeting Server には Cisco MCU にあった Call Blast 機能 (特定のビデオアドレス発信により登録端末を会議室から呼び出す機能)そのものの機能実装はありません。ただし、CDR API を利用した着信モニタとAPI を利用したスペースからの参加端末呼び出しにより実装は可能です。 GitHub に登録されている Auto Dial サンプルがその例となります。Auto Dial サンプルには Node.js を利用した API とのやり取り及び設定と、MongoDB を利用した設定情報保存の機能があります。dCloud を利用した環境構築の一例はこちらになります。
ここでは、環境構築ができた前提で、 npm のインストール各種設定、実行をしていきます。
1. Auto Dial のダウンロード
https://github.com/ciscocms/auto-dial
Clone or download から Download ZIP でアプリをダウンロードします。
2. Auto Dial フォルダの展開
c:\ ドライブ直下に解凍します。
c:\auto-dial-master というフォルダが作成されます。
3. npm インストール
コマンドラインから上記フォルダに移動し、npm をインストールします。
cd c:\auto-dial-master
npm install
4. API User の作成
putty を使い、CMS (dCloud Business Video シナリオの場合 198.18.134.175 admin/dCloud123!)に SSH でログインします。API User を必要に応じて追加します。
user add blastuser api
5. Notepad++ を利用して config.js を編集します。
6. node app.js をコマンドラインから実行しサービスを起動します。
node app.js
7. CMS CDR の設定
CMS Web UI から Configuration > CDR Settings を選び、今回追加したサーバの情報 http://ip:port/api/cdr を Receiver URI に追加します。node.js のポート番号はデフォルトは 8444 となります。
http://198.18.133.1:8444/api/cdr
8. Call Blast 用のスペースを追加します。
Configuration > Spaces
9. Space の ID の確認
https://ip:port/api/v1/cospaces?filter=space名 から、追加した Space の ID を確認します。API 権限が必要です。
例:https://198.18.134.175:445/api/v1/cospaces?filter=blast
10. POSTMAN や curl などを使って auto dial を設定します。
POST http://ip:port/api/configs
{
"cospace":"4855289f-0ae9-4253-af1a-c8f5f12eb596",
"participants":["tarkin@empire.net", "krennic@empire.net"]
}
例
http://198.18.133.1:8444/api/configs
Body: raw/JSON(application/json)
{
"cospace" : "SPACE ID",
"participants" : ["1777@dcloud.cisco.com", "1778@dcloud.cisco.com"]
}
11. 端末から Call Blast の URL に発信し動作を確かめる
端末から blast@a.dcloud.cisco.com などに発信し、動作を確かめます。発信する端末は Blast の宛先リストにないないことが重要です。
そのほかの削除、変更などの詳細については GitHub 上の Readme をご参照ください。
https://github.com/ciscocms/auto-dial