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Yusuke Yoshinaga
Cisco Employee
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Cisco Meeting Server(CMS) では、実際に接続されているコールの処理負荷をmediaProcessingLoad と呼ぶ単位で管理します。

 

CMS データシートの「表3. サポート対象サーバでの通話キャパシティ」にCMS1000CMS2000 での目安を記載しています。この表は各通話のタイプで必要とする処理負荷の目安に基づいて、それぞれのタイプのコールが同時に何通話処理できるかを示しています。

コールの処理負荷は、実際に接続しているコールのビデオ解像度・画像の動き・色差等様々な要因によって異なりますので、例えば、解像度: 720p、フレームレート: 30fps のビデオコールが同時に何通話可能である、等を事前に算出できる性質のものではありません。HD(720p 解像度) でも動きの多いビデオコールは、動きの少ないFull HD(1080p) のビデオコールよりも処理負荷が高くなる可能性も考えられます。

データシートにも記載のとおり、接続条件によっては、既存のコールのメディア品質をダウンスケールする等して、記載の最大数よりも多くのコールが接続される場合もあります。

この点は、接続可能コールの数をポート数で管理する既存のTelePresence MCUTPS 等とは異なります。

 

CMS の実際の処理負荷は、API でGET /system/load で得られるmediaProcessingLoad の値から確認することが可能です。

CMS API の詳細については、API Guide に記載しています。

 

API のparticipants/callLegs/callLegProfiles にqualityMain(メインビデオ)、qualityPresentation(資料共有) パラメータを設定することで、コールの最大メディア品質を指定することも可能です。

冗長構成のCMS 間で接続されるdistribution コールの最大帯域幅はAPI の/system/configuration/cluster/ の

peerLinkBitRate パラメータ、あるいはWeb Admin のConfiguration > Cluster のPeer link bit rate で指定することが可能です。

 

API のparticipantLimit パラメータを使用することで、メディア処理負荷状況に関わらず、CMS が受付可能なコール数を制限することが可能です。

同パラメータは、コールプロファイル(callProfiles)、クラスタ構成CMS(/system/configuration/cluster またはWeb Admin のConfiguration > Cluster のParticipant Limit)、テナント(tenants)に設定し、それぞれの単位で受付可能なコール数を設定することができます。

コメント
takahashi-ta
Level 1
Level 1

CMS の接続可能コール数について、大変詳しい説明ありがとうございます。1点、ご質問がございます。既存のコールのメディア品質をダウンスケールして、データシートに記載の最大数を超えてコールを接続する場合について教えてください。
メディア品質をダウンスケールする既存のコールの対象範囲ですが、全ての既存コールでダウンスケールが起きるものでしょうか。
あるいは、ダウンスケール処理を行う契機となるコールが接続された、仮想会議室に接続している既存コールのみがダウンスケール
の対象になるのでしょうか。

Yusuke Yoshinaga
Cisco Employee
Cisco Employee

@takahashi-ta ドキュメントをご覧いただき、ありがとうございます。

ご質問への回答ですが、CMS はコールの処理負荷高騰によってダウンスケールが必要となった場合には、既存・新規含めてダウンスケールを行い、全コールを接続可能とするよう動作します。
ただし、全てのコールが等しくダウンスケールされるとは限らず、例えば、接続済のいくつかのコールをダウンスケールした時点でCMS の処理負荷が追加コールも接続可能なレベルとなった時点で、それ以上のコールのダウンスケールは行わない結果となることもございます。
このような動作となりますので、具体的に何コールがダウンスケールされるのか、必ず全コールがダウンスケールされるのか、ダウンスケールされるコールに順序性があるのか等を前もって予測できる性質のものではございません。

takahashi-ta
Level 1
Level 1

早速のご回答ありがとうございます。
CMSのコールの処理負荷高騰の挙動について、良く理解できました。




1点ご質問がございます。
コールの処理負荷高騰によってダウンスケールが行われた際に、
CMSのSyslogにダウンスケールがあった旨のログは出力されますでしょうか。
ダウンスケールがどの程度の頻度で行われたかを把握したく、
ログに表示されるのであれば、その回数をカウント出来ればと思いご質問させていただきました。
宜しくお願いいたします。

Yusuke Yoshinaga
Cisco Employee
Cisco Employee

@Yusuke_Hayashibe 回答が遅くなり申し訳ございません。

CMS のメディア処理負荷mediaProcessingLoad がハードウェアの上限値を超えた場合、CMS syslog に「throttling」を含むメッセージが出力されますので、ご参考にしていただければと存じます。

ご回答ありがとうございました。

Syslogにメッセージが出力されるとのことで、比較的容易にダウンスケールの頻度が確認できそうで安心いたしました。

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