はじめに
このドキュメントでは Cisco IP Conference Phone 8832 (CP-8832) を Power Over Ethernet (POE) 接続で Cisco Unified Communications Manager (Unified CM) に接続する際の注意点についてご説明します。
電源オプション
CP-8832 には 3 つの電源オプションがあります。
・CP-8832-POE
・CP-8832-ETH
・CP-8832-PWR (ワイヤレス)
CP-8832-POE 注意事項
CP-8832-POE は CP-8832 のファームウェア 12.0(1)SR2 以降からサポートされています。現在の CP-8832 はこのファームウェア以降で出荷されていますが、Unified CM にロードされているファームウェアがそれより古いケースがあります。その場合、Unified CM 接続時に古いファームウェアにダウングレードされてしまい、結果、POE モジュールが CP-8832 に認識されずネットワーク接続が失われてしまいます。このような状態に陥ることを防ぐため、CP-8832 を登録する際には事前に以下の条件のいずれかを満たしてください。
・デバイスパックが 2018 年 5 月以降に発行されたものであること。
・CP-8832 のファームウェア 12.0(1)SR2 以降を使用すること。
意図せずダウングレードしてしまい、起動できなくなった場合は、下記手順にて復旧させてください。
代替ファームウェアブート手順
CP-8832 は他の電話機同様ファームウェアの格納エリアとして 2 つパーティションをもっています。万が一ダウングレードされてしまっても、もともと POE を認識できたファームウェアがもう一方のパーティションに残っているはずです。このパーティションからファームウェアをブートすることで、再度 POE を認識させた形で起動することが可能になります。
- CP-8832 を電源に接続したらすぐに "*キー" を押し続けます。
- LED バーのライトが緑色に光ってから消えたら "*キー" を離します。
- その後、CP-8832は代替ファームウェアで起動します。