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弊社製CUCMおよびCUCからのログ取得方法を説明させていただきます。

ログ取得の流れとしては

1.サーバ上でログ取得レベルを設定する。
2.事象の再現を待つ、もしくは事象を再現する。
3.サーバ上に取得できたログから必要なものをRTMTを利用してローカルPCに取得する
4.取得したログをTACに送付するなどして解析する

となります。

以下、順番にそって説明させていただきます。


1.サーバ上でのログ取得レベルを設定する。

CUCM、CUCともに出荷時のデフォルト設定ですと、ERRORレベルのイベントのみログに

記録されるため、事象の解析ができません。そのため、詳細なイベントが記録されるDetailed
レベルに事前に変更しておくことが必要です。

なお、ログ取得のレベルを上げた場合のサーバの負荷増加は、呼処理の詳細を記録している
Cisco Callmanagerトレースについては、現状利用時のCPU負荷の10%増し程度
なっており、ほぼ無視できる範囲です。
例えば、平均CPU使用率が30%のサーバの場合、ログ記録レベルを詳細に変更するとCPU

使用率は33%に増加する程度となります。他のインパクトとしてはログ書込量が増えますので、
ディスク容量の制限から記録しておける期間が短くなることです。(CUCMのログはディスクが
いっぱいになると古いものから順次消去される仕組です。サーバの呼処理量にもよりますが
デフォルトのERRORレベルでは過去半年分ぐらい記録できる場合で も、
Detailedレベルに
すると
記録期間が一カ月ぐらいに減ってしまう可能性があります。デフォルトのERROR
レベルのトレースでは問題があった場合、まず解析が不可能 です。
TACに解析依頼を
かける際にはDetailedレベルでの取得が必須となります。 


また、他のTraceについてはDB Traceのようにある程度の負荷が予想されるものもありますので、
それらについては弊社開発側から指示があった場合に設定し再現を試みます。
(もしくは実際に短時間設定してみて、CPU負荷等を見ながら常時設定できるかを検討します。)


(CUCMの場合)
CUCM Serviceability ToolでCisco CallmanagerサービスのTrace設定を行う場合
CUCM Serviceability画面にログインして、メニューからTrace > Configuration  と選択します。
ServerはPublisherとして設定されているものを選択してGoをク  リック、Service Groupでは
CM Servicesを選択してGoをクリック、Serviceで  Cisco Callmanager(Active)を選択して
Goをクリックしてください。(取得するログにより、ここは選択するものを適宜選びます。)
すぐ下にあ  るApply to All Nodesにチェックを入れ、Trace On(トレース有効)もチェックされている
ことを  確認します。Apply to All Nodes(全てのノードに適用)がチェックされているため、

クラスタ内にある複数サーバの設定を同時の行うことが可能です。
さらに、Trace Filter Settingsの最初にあるDebug Trace Levelで  Detailed(詳細)を選択してください。
このフィールドがログのレベル設定となります。事象解析にはDetailed、もしくは最低でも
Arbitraryのレベル設定が必要です。ほかの項目部分はそのままで結構です。
最後にSave(もしくはフロッピーディスクのアイコン)をクリックして設定を有効にします。

なお、TACとしましては通常運用時においてもCisco Callmanagerサービスについては

Detailedレベルに設定しておくことをおすすめします。

設定をデフォルトに戻す場合は、画面下のSet Defaultボタンをクリックします。

(CUCの場合)

Cisco Unity Connection Serviceability からCisco Unity ConnectionのTrace設定を行う場合
CUC Serviceability画面にログインして、メニューからTrace > Configuration  と選択します。
ServerはActiveに利用されているものを選択してGoをク  リック、Componentでは
変更するサービスを選択してGoをクリックします。(例えば、CUCのメインサービスを選択するのであれば

Connection Conversation Managerを選択する)

Configurationのページでは、CUCMとは違いレベルの設定はできません。ここでは後に説明する
Macro、Microで任意に設定したレベルをデフォルトに戻す、また、Traceレベルを変更した後に行う

ログファイルの再作成を行うことができます。
CUCの場合、実際のレベル変更はTrace > MacroもしくはTrace > Microメニューから行います。

Micro(マイクロ)およびMacro(マクロ)はトレース設定方法の違いとなります。

Microの場合はユーザがそれぞれのサービスに対して、細かくレベルの設定を行います。

Macroの場合は、各問題ごとに推奨されるMicroトレースをまとめて設定するものです。
Macroトレースを設定すると、関連するMicroトレースの項目にチェックが入ります。

どのモジュールにどのレベルで設定を行うかは、事象により異なりますのでTACにご相談ください。

また、以下のページに主要な問題ごとの代表的な設定が一覧として載っております。

http://www.cisco.com/en/US/docs/voice_ip_comm/connection/7x/troubleshooting/guide/7xcuctsg010.html

最後にSave(もしくはフロッピーディスクのアイコン)をクリックして設定を有効にします。

設定をデフォルトに戻す場合は、Configuration画面で各モジュールごとにSet Defaultボタンをクリックします。


2.事象の再現を待つ、もしくは事象を再現する。
(お手数ですが、問題の事象を再現してください。その間 のログが取得されます。)

3.サーバ上に取得できたログから必要なものをRTMTを利用してローカルPCに取得する
A.まだRTMTツールをログ取得するPCにインストールしていない場合は、最初にこれを インストールします。

Cisco Unified CM AdministrationもしくはCisco Unity Connection Administrationの画面にログイン
して、メニューから Application > Pluginsと選択します。検索画面になったら、Real-Time Monitoring

Toolを検索してください。
検索結果の画面にLinux版、Windows版それぞれのRTMTが表示されますので、ログを取得いただく
PCのOSにあわせて適切なものをダウンロードします。適切なバージョンのDownload  リンクをクリック
します。ダウンロードしたファイルを使ってインストールを 行ってください。インストール自体はソフトウェア
ライセンスの承諾、インストールフォルダ等の設定等がありますが、特に問題は発生しないと思われます。
なお、RTMTツールはバージョン番号が同じであれば、CUCMとCUC共通で利用できます。

B.RTMTツールを立ち上げます。
Host IP AddressにはCUCM Publisherもしくは接続しようとするCisco Unity ConnectionのIPアドレス、
User Nameには管理者名、Passwordには管理者パスワードを入力してOKをクリックします。
初めてのサーバに接続する場合はSSL接続のために証明書のインストールを求められます。
(Information you exchange with this serve is secure. it cannnot  be viewed or changed
by others. Do you wish to add certificate to  certificate store and proceed?)のでYESを
クリックしてください。また、サーバ側のRTMTバージョンとインストールされているRTMTの

バージョンが違う場合、差分のインストールを求められます
(RTMT  monitoring module version X.X(XXX) is required for monitoring the  cluster.
Do you want to download this version and deploy it?)ので、Yes  をクリックしてください。
この作業はRTMTを使い始める時に一回だけ必要です。
RTMTが立ち上がるとプロファイル選択画面になりますが、最初はDefaultが選択されている事を
確認してOKをクリックしてください。RTMTが起動します。
(RTMTは監視項目などを任意に設定することができ、それをプロファイルとして複数持つことが

できるため、最初にプロファイルを選択する形となります。)

C.RTMTツールを使ってログをCUCM、CUCから取得します。
RTMT画面、左側にあるTrace & Log Centralをクリックしてください。右側ペインの表示が変わります。
(もしくはメニューからSystem > Tools > Trace > Trace &  Log Central を選択)
右側ペインにあるCollect Filesをダブルクリックすると、ログ収集用ウィザードが立ち上がります。
ウィザードは3画面から構成されますが、1、2画面は取得すべきTraceファイルの種類の選択です。
TACから取得するべきログの指示を受けていると思いますので、そのとおりに選択します。
例としてCisco Callmanagerログの取得を求められている場合、1画面目中ほどの
Cisco Callmanagerの行の一番左側の四角(All serversの列)にチェックを入れてください。
All serversの列にチェックを入れると自動的にCisco Callmanagerの行全部の四角にチェックが入ります。
(よく似た名称でCisco CTImanagerなどの項目もありますので間違えないようにします。)
Nextをクリックします。2画面目は取得すべきログがないのでそのままNextをクリックします。

ここまでは、取得するべきログでチェックする項目が異なります。適宜、必要なものをチェックして
ください。
3画面目はどの時間帯のログを取得するかの設定と、ログのダウンロード先の決定です。
上半分のCollection Timeが時間帯の設定になります。Absolute  Range(絶対時間)の
ラジオボタンを選択して、ログの収集範囲の時間帯を指定するか、もしくはRelative Range
(相対時間)を選択して、現在から何分前(もしくは何時間、何日、何週、何カ月)までのログを
取得するという指定を行います。
事象が発生した当該時間帯を間違えずに含むように指定をお願いいたします。ご自分で事象を

再現された場合は、相対時間で何分前からのログを取得というオプションが使いやすいと思います。
下半分のDownload File Optionsがダウンロード先フォルダ等、ダウンロードオプションです。
Download File Directoryの欄横のBrowseをクリックするとダウンロード先を指定することができます。
(デフォルトだと、RTMT自体がインストールされているフォ  ルダになっています)
他の項目については、そのままでも問題ありません。
設定が終わったら、最後に画面下のFinishをクリックすると実際のログ習得が開始されます。

画面にログの取得状況が表示され、最後にCompleted(完了)と表示されるとログ取得が完了
しています。
先ほど指定したフォルダ内を確認してください。ログの設定内容を記したXMLファイルとログの
実体がおさめられているフォルダが作成されていると思います。


4.取得したログをTACに送付してください

なお、文章で説明した内容のスクリーンショットが以下URLにありますので参考になさってください。
http://www.cisco.com/JP/support/public/mt/tac/100/1000706/cm_trace.shtml#calm

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