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Shuhei Mentani
Cisco Employee
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はじめに

 本ドキュメントでは、Cisco Unified Communications Manager IM and Presence Service (IM&P) 10.5(2)SU2(10.5.2.23900-3) 以降の IMDB のレプリケーションについて説明します。
 なお、本ドキュメント内のコマンドの出力例は、バージョン 11.5.1.14900-32 にて取得しています。
 

IMDB とは

 Jabber ユーザの以下の情報は IM&P の IMDB というデータベースで管理されます。

IMDB 名 管理している情報

TTLOGIN (Cisco Presence Datastore)

Jabber ユーザのログイン情報

TTSOFT (Cisco Login Datastore)

Jabber ユーザのプレゼンス

TTREG (Cisco SIP Registration Datastore)

Jabber ユーザの登録状態

  プレゼンス冗長グループを構成している場合は、IMDB は冗長グループ (サブクラスタ) 内のノード間でレプリケーションによって共有され、冗長グループ内のどちらのノードにログインしたユーザからも全ユーザのプレゼンスの状態の確認が可能となります。

 

IMDB のレプリケーションの失敗

 冗長グループ内のノード間のネットワーク障害や予期せぬノードのダウンなどが発生した結果、IMDB のレプリケーションが失敗し、ノード間で管理している情報に不整合が発生する場合があります。このような状況下では、以下のような問題が発生します。

  • あるユーザは、冗長グループ内の IM&P#1 にはログインできるが、IM&P#2 にはログインできないといったログインの問題。
  • ユーザ#1 のプレゼンスは、IM&P#1 にログインしているユーザからは "応答可能" に見えるが、IM&P#2 のユーザからは "オフライン" に見えるといったプレゼンスの不一致の問題。

 

IMDB のレプリケーション状態の確認

 IMDB のレプリケーション状態の確認方法は、IM&P の OS Admin CLI に SSH でログインし、utils imdb_replication status を投入します。

 下記出力例では、冗長グループ構成である imp115p と imp115s の間で 3 つ全ての IMDB のレプリケーションが両方向全てにおいて Passed (正常) であることが確認できます。問題がある場合には、Failed と出力されます。

<出力例>
admin:utils imdb_replication status
Running IMDB DSN (ttsoft, ttlogin, ttreg) replication checks on all nodes in cluster ...
NOTE: For diagnostic test to run, ports 6603, 6604 & 6605 must be open on any firewalls between
IM&P Servers

Sub Cluster Name / Id :: DefaultCUPSubcluster / 1000
        Checking connectivity & removing old data prior to running diagnostic
        Cisco Presence Datastore Replication
                imp115p.ucapp.cisco.com -> imp115s.ucapp.cisco.com      Passed
                imp115s.ucapp.cisco.com -> imp115p.ucapp.cisco.com      Passed
        Cisco Login Datastore Replication
                imp115p.ucapp.cisco.com -> imp115s.ucapp.cisco.com      Passed
                imp115s.ucapp.cisco.com -> imp115p.ucapp.cisco.com      Passed
        Cisco SIP Registration Datastore Replication
                imp115p.ucapp.cisco.com -> imp115s.ucapp.cisco.com      Passed
                imp115s.ucapp.cisco.com -> imp115p.ucapp.cisco.com      Passed

SUCCESS :: IMDB DSN Replication is correctly configured accross cluster
Log file for the test can be gathered as follows:
        file get activelog epas/trace/imdb/sdi/imdb_state-20181024-1850.log

 なお、出力の最下部にある file get activelog epas/trace/imdb/sdi/imdb_state-20181024-1850.log ですが、上記出力内容が保存されている imdb_state-20181024-1850.log というファイルを SFTP サーバ経由で取得するためのコマンドとなります。TAC にお問い合わせを頂く場合には、上記コマンド出力をテキストに保存したファイル、あるいは、SFTP で取得したファイルを提供して下さい。

 

IMDB レプリケーションの復旧方法

 1 項目でも Failed となっていた場合には、以下のいずれかの手順で復旧させます。手順 1 はより単純な手順、かつ、業務への影響はありませんが、状況によっては復旧できない場合があります。そのため、まずは手順 1 を試し、復旧できない場合は営業時間外などに手順 2 を実行して下さい。手順 2 を実施している間は、全ユーザがログアウトされ、プレゼンスとチャットが使用不可となります。

手順1

 (1) 冗長グループの両ノードで Cisco Sync Agent サービスのリスタート (utils service restart Cisco Sync Agent コマンド)

 

手順2

 (1) 冗長グループの High Availability (HA) を無効化 (IM&P ではなく CUCM Admin の WebUI > System > Presence Redundancy Group で該当の冗長グループをクリックして表示された画面内の Enable High Availability のチェックを外して Save)

HA.png

 (2) 両ノードの Cisco Presence Engine サービスを停止 (utils service stop Cisco Presence Engine コマンド)

 (3) 両ノードで以下の 4 つのサービスが STARTED であることを確認 (utils service list コマンド)

   - Cisco Login Datastore

   - Cisco Route Datastore

   - Cisco Presence Datastore

   - Cisco SIP Registration Datastore

 (4) 両ノードで Cisco Config Agent サービスを停止 (utils service restart Cisco Config Agent コマンド)

 (5) 両ノードの Cisco Presence Engine サービスを開始 (utils service start Cisco Presence Engine コマンド)

 (6) 両ノードの HA を有効化 ((1) にチェックを入れて保存)

 

 

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