IP Phone の SIP, RTP の暗号化通信をパケットキャプチャのために一時的に解除する方法

[Yoshiyuki Anzai]

• はじめに
• SIP over TLS, SRTP 無効化方法
• 試験終了後の作業
• 参考情報

はじめに

Cisco Unified Communications Manager (Unified CM) に登録するデバイスのパケットキャプチャが必要になった際、利用環境によっては SIP over TLS, Secure Real-time Transport Protocol (SRTP) によりパケットが暗号化されている場合があります。

パケットキャプチャからトラブルシューティングを行うためには一時的に暗号化を解除する必要があるため、本ドキュメントではその方法について紹介します。

SIP over TLS, SRTP 無効化方法

本ドキュメントは CP7841 を例に手順を紹介しますが、他のデバイスでも同様の手順となります。

1. ブラウザから Unified CM Administrator にアクセス
2. Device > Phone から試験に利用するデバイスを選択
3. デバイスの設定画面が表示されるので、Device Security Profile までスクロール
4. Device Security Profile を Cisco7841 – Standard SIP Non-Secure Profile に変更
5. その後設定を反映させるため Save -> Apply Config をクリック

CP 7841 以外の場合は同様の手順で Device Security Profile を <モデル名> – Standard SIP Non-Secure Profileを選択することで暗号化設定を無効化できます。

注意： <モデル名> – Standard SIP Non-Secure Profile は Unified CM にデフォルトで登録されている Device Security Profile となり、本プロファイルは設定変更が出来ないようになっています。

手順4. Device Security Profile 設定

手順5. Save / Apply Config の選択

上記作業完了後、以下のドキュメントを参考にパケットキャプチャを実行してください。

• Cisco Unified IP Phone 78/88XX シリーズのログ取得について 
• Cisco IP Phone からパケット キャプチャを収集する方法 

試験終了後の作業

試験終了後は設定をもとに戻して Save / Apply Config を実行してください。

参考情報

• Security Guide for Cisco Unified Communications Manager, Release 12.5(1) - Phone Security Profile Setup 
• Security Guide for Cisco Unified Communications Manager, Release 12.5(1) - Restrictions: Packet Capturing and Encryption