はじめに
本ドキュメントでは、Cisco Unified Communications Manager (Unified CM) の管理画面で Cisco IP Phone 7800/8800 シリーズのログプロファイルを設定することで、IP Phone のデバッグレベルを変更する方法について紹介します。
ログプロファイルでデバッグレベルを設定することによって、IP Phone のトラブルシューティング時に IP Phone に SSH で接続して CLI でデバッグコマンドを実行する必要がなくなるため、IP Phone のデバッグログの取得を容易にします。
本ドキュメントは 2020/3/28 時点 (Unified CM 12.5.1、CP-78xx/CP-88xx 12.7.1) の情報です。
ログプロファイルの設定画面
Cisco Unified CM Administration 管理画面より、Device > Phone > [CP-78xx or CP-88xx の IP Phone] を選択し、Phone Configuration 画面に移動します。Product Specific Configuration Layout にある Log Profile の項目でログプロファイルを設定できます。ログプロファイルの項目は、Shift や Control キーを押しながら選択することによって複数の項目を選択することも可能です。
ログプロファイルの設定項目
ログプロファイルの設定項目について説明します。
設定項目 |
説明 |
Default |
IP Phone のデバッグをデフォルト値に設定します。トラブルシューティングが終了した後はこの値に変更することによってデバッグレベルをデフォルトに戻すことができます。 |
Preset |
ログプロファイル設定のデフォルト値です。デバッグの変更は実施せず、IP Phone ローカルで設定されたデバッグ値に従います。 |
Telephony |
コールに関連するデバッグを有効にします。SIP、Java、メディア情報などのデバッグを有効にします。
|
SIP |
SIP に関するデバッグを有効にします。 |
UI |
ユーザインタフェースに関するデバッグを有効にします。 |
Network |
ネットワークに関するデバッグを有効にします。 |
Media |
メディア情報に関するデバッグを有効にします。 |
Upgrade |
アップグレードに関するデバッグを有効にします。 |
Accessory |
アクセサリに関するデバッグを有効にします。 |
Security |
セキュリティに関するデバッグを有効にします。 |
Wi-Fi |
Wi-Fi に関するデバッグを有効にします。 |
VPN |
VPN に関するデバッグを有効にします。 |
Energywise |
Energywise に関するデバッグを有効にします。 |
MobileRemoteAccess |
Mobile and Remote Access (MRA) に関するデバッグを有効にします。 |
ログ取得の流れ
ログプロファイルを変更し、デバッグログを取得する流れは以下の通りです。
- ログプロファイルを変更 (例: Log Profile を Telephony に設定)
- IP Phone をリセット
- 再現試験
- 問題レポート (PRT: Problem Report Tool) ファイルを取得(必要に応じて Unified CM のログも取得)
- ログプロファイルをデフォルトに変更
参考情報