2018-07-01 12:37 AM
2018年6月に新しいTelePresence Endpoint ファームウェア CE9.4.0がリリースされました。CE 9.3 との差分をリリースノートを元に解説します。
(参考情報)
Cisco Webex への登録時に表示されるアイコンが Cisco Spark から Cisco Webex に変更されました。
セットアップウィザード及び設定での言語・タイムゾーンのレイアウトが変更になっています。
設定表示 (言語と地域)
なお、CE9.4 からIssue & logging が設定メニューの配下に移動しています。
言語設定
英語のアルファベット順に並んでいます。現地の文字以外に英語で表示されるようになりました。
順番は英語表記で日本語は Japanese となりItalian と Korean の間にあります。
Cisco Webex Room Series は映像コーデックとして H.264 のみをサポートしていました。このため、メインの映像では H.264 をサポートしつつ、資料共有では H.263 のみをサポートする Cisco MXP との資料共有の接続性に問題がありました。
この問題に対処するため、 CE 9.4 では、 Cisco Webex Room Series にH.263 コンテンツチャネル機能を追加しました。ただし、下記の条件に限りテストしサポートしています。
他のシナリオについては制限があります。
なお、MXP はライフサイクルが終了しており、シスコからサポートを受けるデバイスではありません。この機能はMXPがお客さまの環境から取り除くまでの間のワークアラウンドとして提供されます。
Cisco Webex Room のオンプレミス Proximity 接続数を7から30に下記条件を満たしたときのみ増やすことができます。
つまり、モバイルへのコンテンツ共有の表示機能をオフにした場合のみです。下記の機能は有効にできます。
端末のコントロールや資料共有のPCからの開始機能は有効にできます。ContentShare ToClients : Enabled の設定の場合は引き続ぎ最大数が7と制限されます。
CE 9.2.1で一部管理設定機能へのアクセスを制限する機能が追加されていました。 CE 9.4 ではこの設定を Cisco Unified Communications Manager の設定として 展開可能になります。この機能を利用するには今後リリースされる最新の Cisco Unified CM Device Package を事前にインストールする必要があります。
Cisco Webex Codec Plus Codec のカメラサポートに Cisco Quad Camera 、 P60 カメラに加えて Sony 製 SRG-120DH をPTZカメラとしてサポートできるようになりました。
対応する機能は下記のとおりです。
下記の機能には未対応です
IPによる Cisco Webex Codec Plus からの制御を有効にする場合、カメラの下にあるディップスイッチを1にし、 IP 通信を "On" にする必要があります。Visca Control を有効にするため、SYSTEM SELECT は Position 7にします。Cisco Webex Codec Plus のポートに接続することにより、カメラ制御は可能です。必要に応じて、延長やスイッチを挟むことができます。
DX のメニュー項目にバックライト補正機能を固定値に設定できる機能を追加しました。これにより、日光や蛍光灯などの光源にセンサーが反応して輝度のレベルがユーザーの意図に反して調整されてしまうことを防ぎます。なお、この設定をオンにすると、固定値となり、バックライトの自動調整は行われません。
下記のコマンドが該当します。
xConfiguration Cameras Camera 1 Backlight DefaultMode: <On> / <Off>
端末管理画面やAPIを提供するWebサーバのデフォルト設定値がHTTP+HTTPSからHTTPSに変更されます。CE9.3など以前のバージョンからのアップグレード時は以前の設定を保持します。 HTTP へのリクエストはすべてHTTPS にリダイレクトされます。Cisco TMS インテグレーションの場合はHTTPSを使うため問題がありませんが、他社製品やインテグレーションを独自に行っている場合は、問題になるケースがあります。
設定のデバイス情報から本体のシリアル番号の情報が新規に取得できるようになりました。
MXP シリーズは、H.263、H.263+、H.263++ いずれも対応している認識ですが、WebEx Room シリーズも同様に H.263、H.263+、H.263++ いずれも実装されているでしょうか。
※ このあたりの技術仕様に関しては詳しくないのですが H.263++ がすべてを包括する技術仕様であり、WebEx Room シリーズ においても H.263、H.263+、H.263++ いずれも対応が可能という認識でよいでしょうか。
サポートはされないにしても、他社製品と相互接続する時の参考にさせていただきたく。
H.263 は、基本の H.263 に Annex で補完した新機能を H.263 ver 2 = H.263+, H.263 ver 3 = H.263++ というように表現します。
今回のコンテンツチャネル H.263 の実装は MXP シリーズとの接続性を取るために実装したため、標準に準拠するための機能をすべて実装しているわけではありません。
ただ、解像度で言いますと、H.263(4CIF 30fps), H.263++(XGA 15fps/720p 10fps)相当のものが動作することを確認しています。
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