本記事では、Cisco TelePresence Video Communication Serverシリーズ(以下、VCS)でのパケットキャプチャ取得方法について、Cisco TelePresence Infrastructure Technical Handbookの内容に基づいて説明します。
- 本記事で記載する方法によるパケットキャプチャの取得はCisco TACエンジニアから指示があった場合にのみ実行してください。
- トラブルシューティング時にパケットキャプチャを取得する呼は暗号化を行わずに実行してください。
- SIPのTLS modeをOffとする。
- 対象の呼が関連するZoneのMedia encryption modeをForce unencryptedとする。
- 端末側でも暗号化を無効に設定してください(TC端末の場合、Conference > Encryption Mode: Off)。
パケットキャプチャ取得手順
[重要] - 問題の解析のため、パケットキャプチャは問題が発生する呼の開始前から取得開始してください。
[重要] - パケットキャプチャをCisco TACに送付する際、各手順を実施した時刻、各機器のIPアドレス・SIP URI・H.323 ID・E.164番号、問題のコールを特定できる情報が解析に必要となりますので、合わせてご連絡ください。
- コンソール/SSHでVCSと接続して"root"としてログインします。
- 下記コマンドを実行
~ # cd /mnt/harddisk
~ # mkdir temp
~ # cd temp
~ # tcpdump -w <ファイル名.pcap> -s 0 -C 10 -l ip and not port 22
※ LAN2 インタフェースをキャプチャする場合は、-i eth1 オプションを追加してください (デフォルト LAN1: eth0)。
- 問題が再現される手順で通話を開始します。
- 問題の事象が再現することを確認します。
- 通話を終了します。
- コンソールで[Ctrl+C]を入力してtcpdumpを停止してください。
- WinSCPでVCSにrootユーザでログインし、/mnt/harddisk/tempディレクトリ内の.pcapファイルを取得し、取得後にVCSから削除してください。
備考
VCSのログ取得手順につきましては、下記記事をご参照ください。