2017-07-18 10:46 AM
2017 年 7 月 18 日(初版)
Cisco Meeting Server (CMS) の MTU 値を変更すると、CMS から送信するパケットがフラグメント (分割) される場合があります。この問題は、 H.323 Gateway や TURN Server が Call Bridge と同じ CMS で動作している構成で発生します。
MTU 値を変更している場合でも、Call Bridge と同じ CMS で動作する H.323 Gateway や TURN Server を経由しないコールでは問題は起こりません。
CMS の MTU 値はコマンドで変更することができます。MMP コマンドラインリファレンスの 27 ページ「6.2 MTU for an Interfae」をご参照ください。
Call Bridge から、同じ CMS で動作している H.323 Gateway や TURN Server への内部の通信には、 MTU の設定が適用されません。そのため、Call Bridge から H.323 Gateway や TURN Server へ送信するパケットが MTU 設定を超えるサイズとなることがあります。
特にビデオ RTP パケットはサイズが大きくなりやすいため、この問題の影響を受けることが多くなります。
MTU 設定値を超えるサイズのパケットを Call Bridge から受信した H.323 Gateway や TURN Server は、 CMS 外部にパケット送信する際に MTU 設定値を超えないサイズに分割します。
CMS の MTU 設定を 1300 に変更した場合の例)
Call Bridge から、 1300 バイトを超えるサイズのパケットが H.323 Gateway に送信されると、H.323 Gateway は MTU 設定に従って、 1 パケットのサイズが 1300 バイトを超えないように分割して外部に送信します。
解決策
下図の例のように、 H.323 Gateway や TURN Server を Call Bridge と別の CMS で動作させ、CMS 内部での通信を行わない構成とすることで問題事象は発生しません。
CMS 2.2.1 リリースノートの 5 ページ下部「Note about a single Edge solution for Cisco collaboration products:」に記載のとおり、CMS の H.323 Gateway 機能は将来的に削除することを予定しており、TelePresence Video Communication Server(VCS) や Expressway を経由する接続構成を推奨しております。
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