2008年1月25日(初版)
TAC SR Collection |
主な問題 |
IP Phone エージェントのログイン プロセスに含まれるステップ |
解決策
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IP Phone エージェントのログイン プロセスに含まれるステップは次のとおりです。
- エージェントが 7940 または 7960 IP Phone の Services ボタンを選択して、IP Phone サービスを選択します。
- システム管理者がそのサービスに対して Cisco CallManager で設定した URL と同じ HTTP 要求が、IP Phone ブラウザから Tomcat Web サーバに送信されます。この URL によって Tomcat Web サーバ(ポート = 6293)および ipphone/jsp/sciphonexml/IPAgentInitial.jsp ページ(この大文字と小文字は区別されます)が識別されます。
- Tomcat Web サーバが HTTP 要求を受け取り、プログラム ロジック処理を行うためにその要求を IP Phone サービス(Tomcat で実行される Web アプリケーション)に送信します。
- IP Phone サービスが Java ORB を介して IP Phone エージェント サーバと通信します。IP Phone エージェント サーバの Interoperable Object Reference(IOR; 相互運用オブジェクト参照)がファイルに保存されます(このファイルはレジストリに登録されているパス名に基づいて決定されます)。IP Phone エージェント サーバが(IP Phone サービスによって収集される)IP Phone の IP アドレスに基づいて、どのページをセイセイして IP Phone 上で表示するかを決定します。
- IP Phone エージェント サーバが IP アドレスの引数に基づいて、IP Phone サービスを通じてログインしているエージェントのリストにこのエージェントがすでに登録されているかどうかをチェックします。このエージェントがすでにログインしている場合は、IP Phone サービスから状態画面(ステップ 18)が返され、ログインしていない場合はログイン画面が返されます。
- ログイン画面を返す場合は、IP Phone サービスが XML 文書『CiscoIP Phone Tags』を作成して、Tomcat Web サーバに応答します。
- Tomcat Web サーバから IP Phoneブラウザに、要求に対する応答が返されます。
- エージェントが使用しているた IP Phone のブラウザにページが表示されます。
- エージェントが自分のデスクトップ ID、パスワード、および IP Contact Center(IPCC)Express 内線番号を入力して、Submit を選択します。
- IP Phone ブラウザから Tomcat Web サーバに、ログイン ID、パスワード、内線番号、.jsp ログインページの ID、および要求が送信されます。
- Tomcat Web サーバが要求が受け取り、ログイン情報とともにその要求を IP Phone サービスに送信します。
- IP Phone サービスから IP Phone エージェント サーバにログイン サービス要求が送信され、ステップ 10 の引数が渡されます。
- IP Phone エージェント サーバが、利用可能なライセンスが残っているかどうかを確認します。IP Phone エージェント ライセンスはメモリに保存されるため、Cisco Agent Desktop(CAD)のようにセマフォ ファイルは使用されません。利用可能なライセンスが残っている場合は、IP Phone エージェントのインスタンスがもう 1 つ起動したことを示すために IP Phone エージェント サーバのメモリ上のカウントが 1 つ増えて、ログイン プロセスが続行されます。すでに最大ライセンス数に達している場合は、IP Phone エージェント サーバから IP Phone サービスに、そのことを示すエラーが返されます。
- IP Phone エージェント サーバが、エージェントの入力に基づいて、Lightweight Directory Access Protocol(LDAP)からエージェントのプロファイルを取得します。対応するエントリがディレクトリにない場合、IP Phone エージェント サーバはデフォルトの情報を使用します。対応するエントリがある場合は、ログイン プロセスが続行されます。
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IP Phone エージェント サーバが、Computer Telephony Integration(CTI; コンピュータ/テレフォニー インテグレーション)サーバ(IPCC Express)を介してエージェントを IP Contact Center にログインさせます。
注: IP Phone エージェント サーバは、エージェントが IP Phone のブラウザ ウィンドウで入力した内線電話番号に基づいて、エージェントのログインを実行します。エージェントが実際にその内線番号を持つ IP Phone から情報を入力したかどうかは確認されません。使用されるパスワードは、LDAP に登録されているパスワードではなく、エージェントが入力したパスワードです。
- エージェントが CTI サーバへのログインに成功した場合は、IP Phone エージェント サーバからチャット サーバに、エージェントがログインして Not Ready 状態になったことを示すメッセージが送信され、IP Phone サービスにログイン成功を通知するメッセージが返されます。ログインに失敗した場合は、IP Phone エージェント サーバから IP Phone サービスにエラーが返されます。
- IP Phone サービスにエラーが返された場合は、エラーの説明を含むエラー ページがエージェントに対して表示されます。
- ログインに成功した場合は、IP Phone サービスから IP Phone エージェント サーバに対して、エージェントの現在の状態が問い合わされます。その後、指定された状態に対応する状態メニューが要求されます。IP Phone サービスがこの情報を使用して状態メニューの XML 文書を作成し、IP Phone ブラウザの IP アドレスおよびポートとともにその文書を Tomcat Web サーバに転送します。
- Tomcat Web サーバが IP Phone ブラウザにページを返します。
- エージェントが使用しているブラウザにページが表示されます。
IP Phone エージェントの詳細については、『Cisco CallManager IP PhoneをIP Phoneエージェントを使用するために設定する方法』を参照してください。
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備考
英語版URL https://supportforums.cisco.com/docs/DOC-2481