キャンセル
次の結果を表示 
次の代わりに検索 
もしかして: 
cancel
2920
閲覧回数
12
いいね!
0
コメント
taisasak
Cisco Employee
Cisco Employee

 

Golden ISO (GISO) とは

Golden ISO (GISO) とは、ベース ISO ファイル (ncs5500-mini-x-<release>.iso) に含まれる基本パッケージだけではなく、
下記のような追加のオプションパッケージ、SMU、及び初期 Configuration ファイルを含んだカスタム ISO ファイルとなります。

  • オプションパッケージ (k9sec/mgbl/ospf/isis など)
  • XR SMU
  • Sysadmin SMU
  • Host SMU
  • 初期 Configuration ファイル

 

Golden ISO の利点

Golden ISO を使用しない場合は、初期インストール/バージョンアップ/Disaster Recovery 時には、
通常以下のようなオペレーションを実施することになります。

  1. ベース ISO イメージ (ncs5500-mini-x-<release>.iso) で初期インストールを行う (システム再起動が発生)
  2. MgmtEth の IPv4 アドレス設定を行う
  3. 追加のオプションパッケージをインストールする
  4. 必要となる SMU をインストールする (SMU によっては複数回システム再起動が発生する場合あり)
  5. 必要となる Configuration を適用する

 

Golden ISO を使用する場合は、上記全てのオペレーションを以下のオペレーションのみで実施することができます。

  1. Golden ISO (GISO) で初期インストールを行う (システム再起動が発生)

 

特に、SMU 適用による複数回のシステム再起動や手作業による Configuration 適用が必要なくなるため、
インストール作業のオペレーションコストを削減することができます。

 

Golden ISO の作成方法

事前に準備するもの

  • Linux サーバ: Python 2.7 がインストールされたもの (root 権限が必要)

Golden ISO (GISO) 作成手順

  1. GISO 作成用のツールを取得する
  2. GISO に含めるベース ISO、オプショナルパッケージ、SMU、初期 Configuration ファイルを準備する
  3. GISO 作成 Python スクリプトを使用して GISO を作成する

 

1. Golden ISO 作成ツールの取得

Golden ISO (GISO) 作成 Python スクリプト gisobuild.py を下記どちらかの方法にて取得します。

  • github から取得する
# git clone https://github.com/ios-xr/gisobuild
  • 起動中の NCS5500 から取得する
RP/0/RP0/CPU0:NCS5500#run cp -i /pkg/bin/gisobuild.py /harddisk:/gisobuild.py
RP/0/RP0/CPU0:NCS5500#dir harddisk:
RP/0/RP0/CPU0:NCS5500#copy harddisk:/gisobuild.py tftp://<TFTP-Server>/gisobuild.py

 

2. Golden ISO に含めるファイルの準備

本ドキュメントでは下記のようなディレクトリ構成であるとします。

# tree
.
├── gisobuild
│   ├── gisobuild.py
│   ├── LICENSE
│   └── README.md
├── ncs5500-651
│   ├── ncs5500-isis-2.1.0.0-r651.x86_64.rpm
│   ├── ncs5500-k9sec-3.1.0.0-r651.x86_64.rpm
│   ├── ncs5500-mgbl-3.0.0.0-r651.x86_64.rpm
│   ├── ncs5500-mini-x-6.5.1.iso
│   ├── ncs5500-mpls-2.1.0.0-r651.x86_64.rpm
│   ├── ncs5500-mpls-te-rsvp-3.1.0.0-r651.x86_64.rpm
│   └── ncs5500-ospf-2.0.0.0-r651.x86_64.rpm
└── NCS-55A1a.cfg

上記例では SMU が含まれておりませんが、SMU が ISO/RPM ファイルと同じディレクトリに含まれている場合も手順は同じになります。

 

3. Golden ISO の作成

GISO 作成ツールを使って GISO を作成します。

# sudo python gisobuild/gisobuild.py -i ncs5500-651/ncs5500-mini-x-6.5.1.iso -r ncs5500-651 -c NCS-55A1a.cfg -l 022360B

上記 GISO 作成ツールのオプションの意味は以下になります。

  • -i (必須): ベース ISO ファイルを指定 (image)
  • -r (オプション): オプションパッケージ/SMU ファイルのあるパスを指定 (repository)
  • -c (オプション): 初期 IOS-XR コンフィグファイルを指定
  • -l (オプション): GISO ファイルにユーザ管理ラベルを付与可能

以下、参考までに上記ツールを実行した際の出力例となります。

# sudo python gisobuild/gisobuild.py -i ncs5500-651/ncs5500-mini-x-6.5.1.iso -r ncs5500-651 -c NCS-55A1a.cfg -l 022360B

System requirements check [PASS]
Golden ISO build process starting...
6.5.1

Platform: ncs5500 Version: 6.5.1

XR-Config file (/nobackup/taisasak/GISO/NCS-55A1a.cfg) will be encapsulated in Golden ISO.

Scanning repository [/nobackup/taisasak/GISO/ncs5500-651]...

Building RPM Database...

Total 6 RPM(s) present in the repository path provided in CLI
[ 1] ncs5500-k9sec-3.1.0.0-r651.x86_64.rpm
[ 2] ncs5500-ospf-2.0.0.0-r651.x86_64.rpm
[ 3] ncs5500-isis-2.1.0.0-r651.x86_64.rpm
[ 4] ncs5500-mgbl-3.0.0.0-r651.x86_64.rpm
[ 5] ncs5500-mpls-te-rsvp-3.1.0.0-r651.x86_64.rpm
[ 6] ncs5500-mpls-2.1.0.0-r651.x86_64.rpm

Following XR x86_64 rpm(s) will be used for building Golden ISO:

(+) ncs5500-ospf-2.0.0.0-r651.x86_64.rpm
(+) ncs5500-k9sec-3.1.0.0-r651.x86_64.rpm
(+) ncs5500-mpls-te-rsvp-3.1.0.0-r651.x86_64.rpm
(+) ncs5500-isis-2.1.0.0-r651.x86_64.rpm
(+) ncs5500-mgbl-3.0.0.0-r651.x86_64.rpm
(+) ncs5500-mpls-2.1.0.0-r651.x86_64.rpm

...RPM compatibility check [PASS]

Building Golden ISO...
Summary .....

XR rpms:
ncs5500-ospf-2.0.0.0-r651.x86_64.rpm
ncs5500-k9sec-3.1.0.0-r651.x86_64.rpm
ncs5500-mpls-te-rsvp-3.1.0.0-r651.x86_64.rpm
ncs5500-isis-2.1.0.0-r651.x86_64.rpm
ncs5500-mgbl-3.0.0.0-r651.x86_64.rpm
ncs5500-mpls-2.1.0.0-r651.x86_64.rpm

XR Config file:
router.cfg

...Golden ISO creation SUCCESS.

Golden ISO Image Location: /nobackup/taisasak/GISO/ncs5500-goldenk9-x-6.5.1-022360B.iso

上記例の「ncs5500-goldenk9-x-6.5.1-022360B.iso」が作成された GISO となります。

 

Golden ISO 使用時の注意点

  • iPXE シェルから boot コマンドによる GISO を指定したインストールはサポートされておりません。

 

参考情報

 

 

Getting Started

検索バーにキーワード、フレーズ、または質問を入力し、お探しのものを見つけましょう

シスコ コミュニティをいち早く使いこなしていただけるよう役立つリンクをまとめました。みなさんのジャーニーがより良いものとなるようお手伝いします