ESAにおいて『ファイルレピュテーションと分析』及び『URLフィルタリング』機能を利用されている場合
下記のようなアラートメールを受信する事がございます。
<アラート>
- ファイルレピュテーションと分析に関するアラート
The File Reputation service is not reachable The File Analysis server is not reachable
- URLフィルタリングに関するアラート
Unable to connect to Cisco Web Security Service
<原因>
アラートは何れの場合もESAがCiscoのサーバへ通信できなかったと判断した事を表します。
サーバへ通信出来なかった理由は、
- Ciscoサーバ側の問題
- 機器とCiscoサーバ間のネットワークの問題(お客様環境を含む)
- 機器内の各機能を管理する内部プロセスの問題
等が考えられます。
Ciscoサーバ側の問題の場合はメンテナンス作業の影響が考えられます。多くの機器に影響を与える事が多いですが一時的な問題で作業完了後に復旧します。
ネットワークの問題の場合は一部地域の機器に影響を与えることが多く、また影響時間も短い場合が多いです。お客様環境内やCiscoのネットワークの問題ではない場合、また特にApplication Faultなどのサービスのエラーなどが同時に上がっておらず、単発のみですぐに自然復旧してしまうような一時的なアラートは
原因特定は困難となります。
機器内のプロセスの問題の場合はその機器でしか事象は発生いたしません。何らかの理由で内部プロセスの負荷が高くなる事でプロセス間での情報の受け渡しが正常に行えずサーバに通信ができなかったと判断する事がございます。この場合は影響時間が長くなる傾向がございますが、多くの場合機器や各機能の無効化/有効化による内部プロセスの再起動にて事象が改善されます。
<影響>
The File Reputation service is not reachable
>> 添付ファイルの評価情報を入手できないのでUnscanableと判定されます。
The File Analysis server is not reachable
>> ファイル分析のためのファイルアップロードが行われません。
Unable to connect to Cisco Web Security Service
>> URLの評価情報が得られず、評価やカテゴリ情報を基にしたコンテンツフィルタが想定どおり適用されません。
<正常性確認>
ファイルレピュテーションと分析に関するアラートメールを受信後CLIのAMP Log内に下記のログが出力されていればCiscoのサーバへの通信が復旧しております。
>> Communication with the File Reputation service has been established.
>> Communication with the File Analysis service has been established.
URLフィルタリングに関するアラートを受信後GUIのURLフィルタリングページ内にて下記のように表示されていればCiscoのサーバへの通信が復旧しております。
>> Cisco Webセキュリティサービス接続ステータス: 接続済み
