複数のWSAを使用している際に、同じURLに、同じ時間にアクセスしているにもかかわらず、
WBRS(Web Reputation Score)の値やURLのカテゴリーが違う事があります。
これは下記の3つの理由が考えられます。
1. WBRSフィルターのバージョンが違う
2. URLの名前解決が違うIPアドレスになる
3. WBRS及びURLカテゴリーのキャシュは8時間保持される
WSAが他のWSAと違うWBRSフィルターのバージョンを使用していると、WBRSの値やURLカテゴリーが違う事があります。
WBRSフィルターのバージョンは、CLIで"version"コマンドを使用すると確認できます。
Cisco IronPort URL Filtering Engine:
Web Reputation Engine:
Web Reputation Prefix Filters:
上記がWSA間で異なるなら、WBRS及びURLカテゴリーが違う事があります。
WSAが設置してある拠点が異なり、それぞれのWSAが使用しているDNSサーバが異なる場合、同一のURLの名前解の結果が異なった
IPアドレスになる事があります。IPアドレスがスコアを決める一因であるため、異なるIPアドレスの場合にもWBRSの値が異なってしまう
事があります。それぞれのWSAで同じ名前解決の結果になるかはCLIで"nslookup"コマンドを使用して頂ければ確認できます。
WBRSの結果及びURLカテゴリはキャシュに保存されます。このキャシュは8時間保持されます。時間の変更はできません。
キャシュをクリアするには、機器の再起動をして頂くか、Webレピュテーションフィルタリングを一度無効にし、再度
有効にして頂く必要があります。
現在、8時間毎にキャシュがクリアされないURLが発生するバグ(CSCuj51278)が報告されていますが、
機器の再起動、またはWebレピュテーションフィルタリングを一度無効にし、再度有効にする事で
キャシュをクリアできます。