誤ってdisk0(内部ストレージ)からASAソフトウェアを削除してしまった場合や、何らかの問題によりdisk0からソフトウェアを起動できない場合などの復旧方法の一つとしてご利用頂けたら幸いです。
* 本ドキュメントは2019年8月22日現在の情報を基に作成しています。
- 本記事はASA5500-Xシリーズにて動作確認を行っています。
- ASAは外部USBメモリに対してFAT32のファイルシステムのみサポートします。それ以外のファイルシステム(NTFSなど)の場合、エラーメッセージが出力されることがありますので FAT32 にフォーマットされたUSBメモリを使用下さい。
- USBポートにUSBメモリを接続すると disk1 として認識します。
また、各機器のUSBポートの位置などについては下記ハードウェアガイドを参照下さい。
disk1(USBメモリ)からの起動方法
rommon からdisk1のASAソフトウェアを指定し起動する方法となります。
事前にdisk1 にASAソフトウェアがあることを確認します。
rommon 1 > disk1:
File System: FAT32
-rw- 376046 102739968 asa9-12-2-4-lfbff-k8.SPA
その後、boot コマンドを使いdisk1のASAソフトウェアを指定し起動します。
rommon 2 > boot disk1:asa9-12-2-4-lfbff-k8.SPA
Located 'asa9-12-2-4-lfbff-k8.SPA' @ cluster 376046.
######################<snip>
起動後
1例となりますが、起動完了後 show version コマンド実施いただきますと、下記例のように disk1 からASAソフトウェアが読み込まれていることが確認できます。
ciscoasa# show version
Cisco Adaptive Security Appliance Software Version 9.8(4)8
Firepower Extensible Operating System Version 2.2(2.121)
Device Manager Version 7.12(2)
Compiled on Tue 02-Jul-19 21:04 PDT by builders
System image file is "disk1:/asa984-8-lfbff-k8.SPA"
起動後は disk1 から disk0 にソフトウェアを転送いただき、disk0 から起動することを確認下さい。
ソフトウェアの転送方法については下記URLをご参照下さい。
起動時のソフトウェアイメージを指定する方法は下記URLをご参照下さい。
参考情報