AsyncOS が予期せずアクセス不可となった場合、以下の点をご確認ください。
- いつから、何かの切っ掛けでそのような状況になったか?
事象がいつから、何かの切っ掛けによって発生したという情報は原因調査、問題解決に有益な情報となります。
- どのような手法を用いた状況でアクセスができないのか?
AsyncOS に対するアクセス手法は複数あります。
どのような手法を用いた状況でアクセスができないのか、異なる手法を用いた場合にアクセスができるのか確認してください。
- シリアルコンソールからのアクセスができないのか?
- IP アドレスによる通信ができないのか?(PINGの応答が返るか?)
- SSH にアクセスできないのか?
- 管理GUI にアクセスできないのか?
- 具体的にアクセスがどのようにできないのか?
「アクセスができない」という状況はいろいろなパターンが考えられます。
症状により問題個所、対応が異なってきますので事象について具体的にしてください。
- まったくの無応答なのか?
- クライアントや端末上にエラーが表示されるのか?
- ログイン画面の表示はされるがログインが失敗するのか?
- ログインにはいったん成功するがエラーで拒否されるのか?
- 異なるユーザアカウントでもアクセスできないのか?
- 異なるタイプのブラウザ、別の端末からでもアクセスできないのか?
上記の状況を確認の上、状況によって下記の対応をお試しください。
- ログインが(ユーザ認証で)失敗する
- 他の管理権限を持つユーザでログインが可能か確認してください。
他の管理権限を持つユーザのアクセスが可能な場合、そのアクセス可能なユーザでアクセスできないユーザのパスワードを設定しなおしてください。
- "admin" を含む全てのユーザで認証失敗する場合、シリアルコンソールから "admin" のパスワードリカバリを行います。
- 全てのアクセス手法でユーザアクセスが(認証以外の理由で)失敗する
ユーザ操作が全くできない場合、OSを再起動させるしかありません。
- 復旧操作前に機器上の各 LED 、ケーブル接続の状態を確認してください。
機器がすでに OS シャットダウン(スタンバイ)状態だったなら Power ボタンを押して OS 起動させてください。
機器に電力が供給されていないようであれば電源ケーブルや電力供給元を確認してください。
- RPC (Remote Power Cycle) ポート経由でリモートパワー操作が可能であれば "power soft" コマンドで OS を一旦停止してください。
- RPC ポートの設定がない場合、Powerボタンを押して OS を一旦停止してください。
- 上記操作を行って15分以上経過しても一向に OS が停止しないようであれば Power ボタンを長押ししてOS を強制停止してください。
- OS 停止後、改めて Power ボタンを押して OS 起動させてください。
("shutdown" または "reboot" 操作で OS を停止させなかった場合、再起動後に RAID 再構築処理が行われて RAID ステータスが "SUBOPTIMAL"、"REBUILD" となる場合があります。)
- シリアルコンソールからのユーザアクセスはできたが、ネットワークからのアクセスができない
- CLI "interfaceconfig" コマンドで IP アドレスの設定、SSH、http/https のサービスの設定が適切な設定になっているか確認してください。
- CLI "setgateway", "routeconfig" コマンドでルーティング設定が間違っていないか確認してください。
- CLI "adminaccessconfig" コマンドで誤った管理アクセス制御設定がされていないか確認してください。
- 通信設定は正しいようだが OS の挙動が不安定(サービスのエラーが生じている)ようなら CLI "reboot" コマンドで OS 再起動を試して復旧するか確認してください。
- 機器上に異常が見られない場合、LAN ケーブル結線が正しいか、ネットワーク上のファイヤーウォールなどの要因でアクセスが遮断されていないか確認してください。
上記以外の状況や対応方法で復旧しない場合については、状況確認の結果の詳細、アプライアンスのモデル、AsyncOSのバージョンをまとめてサポートへご連絡ください。