キャンセル
次の結果を表示 
次の代わりに検索 
もしかして: 
cancel
2342
閲覧回数
10
いいね!
0
コメント
Tomohiro Matsuno
Cisco Employee
Cisco Employee

 

 

1. はじめに

本ドキュメントでは Firepower4100シリーズを利用時の、スーパーバイザー管理用の専用OSであるFXOSと、その上にて稼働するFTDの各設定のバックアップ、及び復元手順について紹介します。
本ドキュメントは、Firepower Management Center virtual のバージョン 6.2.2、Firepower 4140の FXOSバージョン 2.3 (1.58)、及びFTDソフトウェアバージョン 6.2.0.4を用いて確認、作成しております。なお、前提条件として故障機のFTDには、Interface設定、Routing、Access Control Policy、NAT設定、Platform Settingが設定されているとします。

 

なお、Firepower System バージョン 6.3以降でFTDのバックアップ・リストア機能に対応したため、リストア機能を利用しての交換も可能です。Firepower System バージョン 6.3以降を利用しており、リストア機能を用いた交換を検討時は、Firepower System 6.3以降: FTDのバックアップとリストア方法 (FMC管理時) を参照してください。

 

2. 設定のバックアップ情報取得方法

2-1. FXOSのエクスポートファイル取得

管理GUIのFCMにアクセスし、システム > 設定 > エクスポートから、ローカルでのエクスポートをクリック。 configuraionファイル (.xml) をダウンロードします。

 

config export.PNG

 

 ※なお、合わせてconfigurationファイル以外に、FXOSの管理IPなどの確認のため、下記2つのコマンドの事前取得もおすすめします。

FP4K-A#show version detail
FP4K-A#show configuration

 

 

2-2. FTDのバックアップ情報事前取得

FTDデバイスの固有設定の保管のために、FMCのDevices > Device Management内の 各タブ (Device、Interfaces、Routingなど) 内の各設定状況確認とスクリーンショットを取得しておいてください。及び、その他のFMC側で保存しているポリシー等 (Access Control PolicyやPlatform Setting、NATなど) のFTDへの割り当て状況に関しても、新デバイスへ交換後に以前と同様の設定の適用をFTDへ実施できるように、事前に確認・保管しておいてください。

 

 

3. 設定の復元 (FCM利用時)

バージョン変更を伴う復元作業の場合は、十分な作業時間を確保してから実施してください。

 

基本的な流れは下記のとおりです。

  1. FXOS初期設定 (管理IPの設定など)
  2. FXOSのバージョン合わせ
  3. FXOSのconfigurationファイル (.xml) のインポート
  4. FMC側での旧FTDデバイス削除と、新デバイス登録
  5. FTDソフトウェアバージョンのパッチアップグレード
  6. FMCよりFTDへ各ポリシー等の設定deploy

 

復元作業を円滑にすすめるために、事前の以下の情報の確認や準備、必要ファイルを作業端末への事前ダウンロードをお勧めします。

確認事項 確認方法
FXOS管理IP情報 FCMの概要タブ内の画面左上から管理IP確認
FXOSパッケージバージョン

FCM、もしくはshow version detailの"Package-Vers"から

確認
イメージは download softwareから入手
(ファイル名例: fxos-k9.2.3.1.58.SPA)

FXOS Configurationファイル システム > 設定 > エクスポート から取得した
config.xmlファイルを利用
FMCの管理IP情報

FMCへhttpsアクセスする際のマネジメントIPアドレス。

FMCのCLIからifconfig, もしくはGUIの接続先IPアドレスで確認。

 

 

3-1. FXOS初期設定

本章に関しては、Firepower4100-ASA: FXOSとASA設定のバックアップと復元方法 のFXOS初期設定 (必要時のみ) をご覧ください。

 

3-2. FXOSアップグレードと論理デバイスアップロード (必要時のみ)

任意端末よりFCMの管理IP宛にhttpsアクセスします。FXOSバージョンを確認し、バージョンが古い場合は、download softwareからイメージのダウンロードと、システム > 更新からイメージのアップロードとアップグレードを行います。 (ファイル名例: fxos-k9.2.3.1.58.SPA) なお、下の画像の赤枠で示すボタンがアップグレードボタンとなります。FXOSにはアップグレードパスがありますので、事前にリリースノートを確認して実施頂くようにお願いします。

 

FXOS upgrade.PNG

 

論理デバイス (FTD)のイメージファイルがFCMへアップロードされていない場合は、FXOSアップグレード後、当該イメージファイルもアップロードしてください。(例:cisco-ftd.6.2.0.363.SPA.csp)

 

 

3-3. FXOS設定の復元

システム > 設定から インポートをクリックし、ファイルを選択 から バックアップした .xmlファイルを選択し、インポートボタンをクリックします。 場合によっては、本インポートにより、シャーシが再起動されることもありますので、ご注意ください。

 

config import.PNG

 

configurationファイルのインポート成功後、論理デバイスタブを開き、正しく論理デバイスが追加されたこと、および ステータスがonlineであることを確認します。

 

FTD device.PNG

 

 

3-4. FMC側でのデバイス再登録

FMCに以前のFTDがデバイスとして登録されている状態の場合、FMCにて、Devices > Device Managementから当該デバイスを削除します。

 

その後、FPR4100のFCMにて、当該論理デバイスの編集画面を開きます。利用規約タブを開き、一番下のチェック欄にチェックを入れ、設定タブにて、registration key (登録キー) を設定します。なお、registration keyの下にあるパスワードとは、FXOS上にあるsecurity moduleへログインする際のパスワードの設定項目になります。

 

FTD registration key.PNG

 

※なお、古いFTDソフトウェアバージョンですと、上記設定が反映されない場合があるという下記不具合があるため、その際は、FTDのCLIから "configure manager add" コマンドで設定するようお願い致します。

 

CSCvd14996: Cannot join 4110 FTD logical device to FMC

 

FTD側の設定が終わった後、続いてFMC側にて新FTDデバイスの登録を行います。FMCにて、Devices > Device Managementから右上のAdd > Add Deviceを開きます。ここで、登録したい新FTDのIPや先ほど設定したregistration keyを入力し、FMCへの登録作業を完了します。

 

 

3-5. FTDのアップグレードと各ポリシー等のdeploy

FMCへの登録作業が完了後、FTDを使用していたバージョンへアップグレードします。FMCの System > Updatesから事前にアップロードしておいたパッチファイルのインストール作業を当該FTDを対象に実施します。FTDのアップグレード完了後、本トピック 2-2の情報を基に、新FTDへ各種新規設定 (Interface設定、Routingなど)と、FMC側に保管してある設定 (Access Control Policy、NAT設定、Platform Setting等) の適用を行い、復元作業は終了となります。

Getting Started

検索バーにキーワード、フレーズ、または質問を入力し、お探しのものを見つけましょう

シスコ コミュニティをいち早く使いこなしていただけるよう役立つリンクをまとめました。みなさんのジャーニーがより良いものとなるようお手伝いします