はじめに
Cisco により提供している JDBC ドライバを利用し、外部の端末(Windows、Linux など)から FMC へのデータベースアクセス(読み取りのみ)や監視が可能となります。本ドキュメントでは、Windows10 、CentOS7 を用いて Firepower Management Center の External Database Access の設定方法と動作確認について紹介します。
本ドキュメントは、Cisco Firepower Management Center for VMWare バージョン 6.4.0.6、Windows10、CentOS7 を用いて確認、作成しております。
※ FMC HA 構成の場合は Active機だけ監視してください。
構成例
本ドキュメントは、以下の構成で、動作確認例を紹介します。
FMC側の設定
以下は FMC 上で External Database Access の有効化、及び、そのアクセスを許可するための設定例です。
- ステップ1:FMC の"System->Configuration->External Database Access"画面で、"Allow External Database Access"をチェックし、"Server Hostname"を FMC の管理IPアドレスに設定します。
- ステップ2:"Add Hosts"により、External Database Access を許可したい端末を設定します。
Windows10側の設定
External Database Access を実施するために、端末側での事前準備が必要となります。以下は Windows10 を例として紹介します。
- ステップ1:FMC の"System->Configuration->External Database Access"画面で "Client JDBC Driver"をローカルにダウンロードします。
- ステップ2:ダウンロードした圧縮ファイルを解凍します。
- ステップ3:Windows10 の"Command Prompt"を管理者として開いて、CLASSPATH を設定します。
設定方法:
set CLASSPATH=.;<commons-logging-1.1.jarのパスを記載>;<vjdbc.jarのパスを記載>;
※実際の実行例:
- ステップ4:External Database Access ための証明書をインストールします。
インストール方法:
java InstallCert <FMCのIPを記載>
※実際の実行例:
CentOS7側の設定
上記のWindows10と同じく、CentOS7を利用する場合にも事前の準備が必要となります。以下は CentOS7 を例として紹介します。
- ステップ1:FMC の"System->Configuration->External Database Access"画面で "ダウンロードしたclient.zipをCentOS7にコピーし、解凍します。
- ステップ2:"bin"フォルダに入って、CLASSPATH を設定します。
設定方法:
export CLASSPATH=.:../lib/vjdbc.jar:../lib/commons-logging-1.1.jar
※実際の実行例:
- ステップ3:External Database Access ための証明書をインストールします。
インストール方法:
java InstallCert <FMCのIPを記載>
※実際の実行例:
動作確認例
上記、FMC 、Windows10、CentOS7 の設定を実施できた後、Windows10 の"Command Prompt"ウィンドウで、もしくは、CentOS7 の"Terminal"ウィンドウで、FMC に対する SQL クエリを実施できます。以下は、FMC データベースの rule_message テーブルに対する SQL クエリの実行例です。
SQLクエリ:
SELECT message FROM rule_message limit 2
SQLクエリの実行方法:
java RunQuery <FMCのIPを記載> <FMCのuserを記載> <FMCのpasswordを記載> "<SQLクエリを記載>"
※実際の実行例(Windows10):
※実際の実行例(CentOS7):
参考情報
https://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/security/firepower/640/configuration/guide/fpmc-config-guide-v64/system_configuration.html?bookSearch=true