[HyperFlex] HW構成を変更後 Controller VM が起動できない

[Kazuya Kubo]

障害内容：

UCSM から vnic/vhba  を追加したことにより以下のようなエラーが出て Controller VM が起動できなくなる事象が発生します。

　

エラーメッセージ:

An error was received from the ESX host while powering on VM stCtlVM-xxxxxx.

Failed to start the virtual machine.

The systemId does not match the current system or the deviceId, and the vendorId does not match the device currently at xx.x.x.

　

原因：

vnic/vhba の追加により Controller VM が保持しているPCI Pass-through デバイスに振り当てられた番号が ESXi によって変更され、物理ディスクへアクセスできなくなるために発生します。

回避策：

Management Guideの「PCI Device in the Controller VM is Unknown in ESX Service Profile」項目の「Step 4 Configure the Direct Path.」の手順にてPCIデバイス（LSI 3108）を再設定します。

例）

1) ESXi ホストに対して、
   Node > Configuration > Advanced Settings > DirectPath I/O Configure
   を開き、Configure Passthrough... より Passthrough Device を設定します。

1-1. Configure Passthrough... をクリック

1-2. 「LSI 3108 」という記述を含むデバイスをチェックしOKをクリックし、ESXi ホストを再起動させ設定を反映させます。

2) 当該ESXiホスト上のController VM の 設定(Edit Setting...)を開き、Hardwareタブ内でPCI device 0を選択し、Removeをクリック後、OKをクリックします。

3) 再度 Controller VMの設定(Edit Setting...)を開き、
   Hardwareタブ内でAddよりPCI device追加し、接続対象として
   上記でPassthrough設定したデバイスを指定します。

3-1. PCI Device を選択し Next をクリック。

3-2. Passthrough 設定したデバイスを指定し、Next をクリック。

3-3. Finish をクリック。

4) Controller VMが起動することを確認します。

5) その他のESXi ホストも同様に設定変更を行います。