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Akiyoshi Kawaguchi
Cisco Employee
Cisco Employee

本ドキュメントでは、HyperFlex Edge クラスタの HX220c M5 のマザーボード交換手順を説明いたします。

 

[パーツ手配時の注意点]

  • 交換時の PID は、Hybird と All Flash モデルとで異なります。
    Hybrid (HX-E-220M5SX) の場合は HX220C-M5SX= になります。
    All Flash (HXAF-E-220M5SX) の場合は HXAF220C-M5SX= になります。
  • CPU と ヒートシンクは一緒に移設できるため、グリースやクリーニングキットの手配は不要です。
  • TPM (Trusted Platform Module) を搭載している場合、TPM は交換後に載せ替えが出来ないため、筐体(マザーボード)交換の度に手配する必要があります。
    TPM が搭載されているかどうか、CIMC の Technical support data を確認します。
    \tmp の tech_support の Querying All IPMI Sensors、及び tech_support.frupids から判断可能です。
    <例:C220 M5/C240 M5>
    【搭載されていない場合】
    ### tech_support ログ
    Querying All IPMI Sensors: FM_TPM_CARD_PRS | disc -> | discrete | 0x0180 | na | na | na | na | na | na | VRD_P1_VRHOT | disc -> | discrete | 0x0180 | na | na | na | na | na | na | P1_PVDDQ_VRHOT | disc -> | discrete | 0x0180 | na | na | na | na | na | na | ### tech_support.frupids ログ FRU Device Description : FRU_TPM (ID 3) Device not present (Requested sensor, data, or record not found) 【搭載されている場合】
    ### tech_support ログ Querying All IPMI Sensors: FM_TPM_CARD_PRS | disc -> | discrete | 0x0280 | na | na | na | na | na | na | VRD_P1_VRHOT | disc -> | discrete | 0x0180 | na | na | na | na | na | na | P1_PVDDQ_VRHOT | disc -> | discrete | 0x0180 | na | na | na | na | na | na |
    ### tech_support.frupids ログ FRU Device Description : FRU_TPM (ID 3) Board Mfg : Cisco Systems Inc Board Product : UCSX-TPM2-002 Board Serial : FCHxxxxxxxx

 

[作業前確認]

(FE 作業)

  • CIMCで現在の状況を確認
    1. CIMCの[シャーシ]タブで[障害とログ]メニューを選択し、右画面の[障害の概要]を確認して、発生しているFaultを確認します。こちらのFaultについては後ほど確認するため、念のためコード(Fxxxx)メモしておいて下さい。
      image.png
    2. [シャーシ] メニュー配下の[概要]を選択し、右画面で対象のサーバのBIOSバージョンとFirmwareバージョンを確認します。
      image.png
  • HX Connect で現在の状況を確認
    以下のドキュメントを参照して、ダッシュボード、アラーム、システム情報、データストアの現状を確認しておきます。
     [HyperFlex] HX Connect から HX クラスタの正常性確認方法
     https://community.cisco.com/t5/-/-/ta-p/3912789

 

[交換手順]

1. ホスト シャットダウン

  1. (お客様作業)作業対象のホスト上で動作している仮想マシン(コントローラーVMは除く)を、別のホストへ移動しておきます。
  2. (FE 作業)以下のドキュメントのステップ1から4の操作を行って、対象ホストをメンテナンスモードにします。
     [HyperFlex] メンテナンスモード設定手順(HX Connect版)
     https://community.cisco.com/t5/-/-/ta-p/4010929
  3. (お客様作業)ホストをシャットダウンします。

 

2. CIMC バックアップ

(お客様作業)

  1. CIMC の設定を必要に応じて下記ページご参照の上バックアップを取得。

     CIMCの設定のバックアップとリストア方法
     https://community.cisco.com/t5/-/-/ta-p/3166535

  2. CIMC の画面から、[Admin/管理者] タブ配下にある [Network/ネットワーキング] から以下の情報を控えていただき、作業員にお伝えください。

    - NIC mode:
    - CIMC IP:
    - Prefix/Subnet:
    - Gateway:
    - NIC redundancy:
    - Port Properties:
    image.png

    image.png

 

3. ロケータ LED 点灯

(お客様作業)

作業対象特定のために、CIMCの以下のメニューで[ロケータLED] を点灯してください。

image.png

 

4. パーツ交換

(FE 作業)

  1. ケーブルやディスクなどのパーツを同じ場所へ接続・搭載できるように、マーキングをしてください。
  2. 機器の電源が off であることを確認します。
    image.png
  3. サーバ背面の電源ケーブルやネットワークケーブルを全て抜きます。
  4. サーバをラックから引き出します。
  5. 以下の図を参考に②のロックを開放し、そのまま①のラッチを引き上げて天板を外します。
    image.png
  6. 搭載されているパーツを、全て新しいサーバの筐体へ載せ替えます。
    ※ HDD/SDD/DIMM/M.2 Driveは、必ず同じスロットへ載せ替えてください。
    - HDD/SSD
    - DIMM
    - CPU / ヒートシンク
    - Mini storage モジュール/M.2 Drive
    - PCIe Card
    - MLOM Card
    - SAS Storage Controller
    - Micro SD カード(PCIeライザーにスロットがあるので、見落とさないように注意してください)
    image.png
  7. (オプション)TPM を手配している場合は、新しいTPMを装着します。
  8. 天板を元に戻し、新しいサーバの筐体をラックに戻します。
  9. サーバ背面のネットワークケーブルを元の通りに接続します。その後、電源ケーブルを元の通りに接続します。

 

5. CIMC の初期設定

(FE 作業)

  1. キーボードとディスプレイをサーバに接続します。
  2. 電源ボタンを押して、サーバを起動させます。
  3. 以下の起動画面時にF2キーでBIOS 画面に入ります。F2キーを押しても、一通り処理が終わるまでBIOS画面へは移行しません。
    image.png

  4. サーバの時間をUTC(日本時間 - 9時間)で設定します。
    時間の設定方法については、下記の弊社資料をご参照ください。
     [UCS] UCS C-Series サーバのBIOS 設定方法について
     https://community.cisco.com/t5/-/-/ta-p/3143814

  5. Save & Exit で BIOS 設定画面を終了します。
  6. 以下の起動画面時にF8キーで CIMC の設定画面に入ります。一通り処理が終わるまで、CIMC 設定画面へは移行しません。
    image.png
  7. CIMC の設定画面にて、お客様から下記の情報をいただき([CIMC バックアップ] ステップでメモされている)、それぞれの項目を設定します。

    - NIC mode:
    - CIMC IP:
    - Prefix/Subnet:
    - Gateway:
    - NIC redundancy:
    - Port Properties:

    CIMC の初期設定については、下記の弊社資料をご参照ください。
     [UCS] UCS C-Series サーバのCIMC初期設定方法について
     https://supportforums.cisco.com/ja/document/12397276

  8. IP で CIMC GUI へアクセスできることを確認します。

 

6. Firmwareの変更

(FE 作業)

以下のドキュメントを参照して、CIMC と BIOS のバージョンを、元のバージョンへ変更します。
 Host Upgrade Utilityを使用したFirmwareのアップグレード
 https://community.cisco.com/t5/-/-/ta-p/3730478

 

7. CIMC 設定の復旧

(お客様作業)

下記ドキュメントを参照して、CIMC の設定をバックアップからリストアします。
 CIMCの設定のバックアップとリストア方法
 https://community.cisco.com/t5/-/-/ta-p/3166535

 

8. TPM の再設定

(FE作業)

TPMが搭載されていない場合は、このステップはスキップしてください。
TPMが搭載されている場合は、以下の手順で再設定します。
 UCS Cシリーズ - TPMの設定方法
 
https://community.cisco.com/t5/-/-/ta-p/3145413

 

9. 交換後の状態確認

(FE 作業)

  1. CIMCの[シャーシ]タブで[障害とログ]メニューを選択し、右画面の[障害の概要]を確認して、交換前と比べて新しくFaultが発生していないか確認します。
    image.png
  2. [シャーシ] メニュー配下の[概要]を選択し、BIOSバージョンとFirmwareバージョンが交換前と同じになっていることを確認します。
    image.png

 

10. ホスト起動

  1. (お客様作業)ESXi を起動します。
  2. (FE 作業)以下のドキュメントのステップ5の操作を行って、対象ホストのメンテナンスモードを終了します。
     メンテナンスモード設定手順
     https://community.cisco.com/t5/-/-/ta-p/4010929
  3. (FE作業)ESXi起動後でも、交換前と比べて新しくFaultが発生していないか、CIMCの[シャーシ]タブで[障害とログ]メニューを選択し、右画面の[障害の概要]で確認します。

 

[HyperFlex復旧作業]

交換作業の完了後、ノードをHXクラスタへ戻すために、TAC(もしくはパートナー様)によるHyperFlex上での作業が必要になります。

 

[クラスタの正常性確認]

以下のドキュメントを参照して、HX クラスタが正常な状態に戻っているかどうか確認します。
 [HyperFlex] HX Connect から HX クラスタの正常性確認方法
 https://community.cisco.com/t5/-/-/ta-p/3912789

 

以上

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