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YAMADA Akinori
Cisco Employee
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はじめに

本ドキュメントは Nexus 7000 シリーズの機能である Virtual Device Context (以下 VDC) におけるモジュールタイプについて解説します。

 

 

概要

VDC を使用する際、同一 VDC 内で使用できるモジュールの組み合わせに制限があります。また,モジュールによっては、割り当てるポートについても制限があります。
以降、モジュールの説明とモジュールタイプの組み合わせについて説明します。

 

 

Nexus 7000 シリーズのモジュールについて

Nexus 7000 シリーズでは M モジュールと F モジュールの二種類のモジュールが存在します.
モジュールによって VDC へのポートのアサインに制限があります。各項でモジュールごとに簡単な説明とアサインの制限を説明します。

 

 

1. M1/M2 モジュール

M シリーズのモジュールは Multi Purpose/Scalability/Broadest Feature を謳ったモジュールです。データーセンターのコアとして、外部との接続も考慮された機能を多く持ち合わせています。
VDC へのポートアサインの制限はなし。自由にポートを VDC にアサインできます。

 

 

2. M3 モジュール

M1/M2 モジュールから内部アーキテクチャが変更され SoC (System on Chip) 毎にポートグループが形成されています。VDC へのアサインはポートグループ毎となります。

vdc_m3.png

 

 

3. F1 モジュール

F モジュールは高密度/高転送性能/Unified Fabricへの親和性を謳ったモジュールです。データーセンター内部での接続性を重視した機能を持ち合わせています。
SoC アーキテクチャの為 ASIC 毎にポートをアサインする必要があり、4ポート毎 (Port1-4, 5-8, 9-12...) にアサインを行います。

※ポートグループにいては F2/F2e モジュールの図を参照

 

 

4. F2/F2e モジュール

F1 モジュールに対し、高性能化や FEX 接続、L3 機能の追加等が行われています。
F1 モジュールと同様 4 ポート毎にアサインする必要があります。

vdc_f2.png

 

 

5. F3 モジュール

F2/F2e モジュールに対し、テーブルサイズ増強の他、M1/2 モジュールの L3 機能をほぼ全て使用できるになり、40G/100G ポートもサポートされました。

ASIC 毎にポートアサインが必要となり、下図を参照してください。

vdc_f3.png

 

 

6. F4 モジュール

F3 モジュールに対し、テーブルサイズの強化、FAB3 に対応による広帯域、高密度化を行っています。

性能を引き出すには Supervisor 3 と Fabric3 x 6 の搭載が必要です。

vdc_f4.png

 

 

モジュールタイプの組み合わせについて

以下に同一 VDC での利用可否についてまとめました。

 M1M2M3F1F2/F2eF3F4 
M1 
M2 
M3 
F1 
F2/F2e 
F3Sup2 以上が必要
F4Sup3/Fab3の使用を推奨

 

同一 VDC でのモジュールタイプの組み合わせにはいくつかの注意点が必要です。

  • 複数のモジュールタイプを同一 VDC に加えるときは、すべてのモジュールタイプをサポートしている必要があります。
  • F2e と F3 を同一 VDC で使う場合は F2e に、M3 と F3 を同一 VDC で使用する場合は F3 にと、基本的に性能が低いモジュールに機能や性能が抑えられることがある点はご留意ください。

詳細についてはコンフィギュレーションガイドを参照してください。

 

 

参考資料

 

 

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