[交換に必要なツール]
Scenario 1— Heatsinkを再利用する場合、以下をオーダーします。
– Heat sink cleaning kit (UCSX-HSCK=)
– Thermal grease kit (UCS-CPU-GREASE3= [白いキャップ])
Scenario 2— Heatsinkを交換する場合、以下をオーダーします。
– Heat sink (C220M4: UCSC-HS-C220M4=, C240M4: UCSC-HS-C240M4=)
– Heat sink cleaning kit (UCSX-HSCK=)
[作業前確認]
- FE作業
1. CIMCの[Server]タブで[Faults and Logs]メニューを選択し、右画面の[Fault Summary]を確認して、発生しているFaultを確認します。こちらのFaultについては後に確認しますので念のためメモしておいて下さい。
[作業手順]
- お客様作業 (FE 作業前)
1. 該当サーバのOSをシャットダウンし、電源をoffにします。
2. 作業対象特定のために、以下のメニューでLocator LEDを点灯してください。
- FE 作業
<CPUの取り外し>
1. 取り外す電源ケーブル, その他のケーブル(ネットワーク, FC, Twinax 等)を、作業後に確実に戻せるよう、ラベリングします。
2. サーバ電源が off であることを確認し、電源ケーブルと必要であればその他のケーブルをサーバから抜きます。
3. サーバ前面の左右のラッチを開き、スライドレールに沿ってサーバをラックの前面に引き出します。
4. 以下の図を参考にロックを開放し、そのままラッチを引き上げ、サーバのトップカバーを外します。
C220M4
C240M4
5. プラスドライバを使用し、取り外すCPU上のHeatsinkをネジを対角線上に緩め、マザーボードから取り外します。
6. CPUカバープレートを開けます。
CPUカバープレートに、以下のマークが描かれております。
(開)
(閉)
a. (開)のラッチ(1)を外し、次に(閉)のラッチ(2)を外します。
b. CPUカバー(3)を開きます。
7. CPUを取り外します。
a. 上図(5)の部分を持ち、CPUを上に上げて真上に抜きます。
b. CPUを静電マット等、静電対策がしてあるサーフェース上に置きます。
8. 再利用するCPU, Heatsinkに付着した古いグリースを除去します。
a. CPUとHeatsinkを同時に交換した場合、クリーニングキットは必要ありません。
b. CPUのみ交換した場合、Heatsinkを再利用するため、クリーニングキットを使用してHeatsinkに付着したグリースを除去してください。
c. Heatsinkのみ交換した場合、CPUをツールから一旦外し、クリーニングキットを使用して付着したグリースを除去してください。
<注意>
交換用ブレードに装着する際、CPUのピンにグリースが付着していないことを確認して下さい。
ピンにグリースが付着していると、CPUが認識されず、サーバが起動出来ない原因となります。
詳しい情報は下記弊社資料をご参照ください。
- UCS CPU サーマルグリースの除去と塗布
https://supportforums.cisco.com/ja/document/12327486
<新しいCPUの取り付け>
交換前に、以下の記事のように、CPUに刻印されているCPU型番を確認し、交換前のものと同じであることを目視確認してください。
https://supportforums.cisco.com/ja/document/110446
1. CPUをソケットに搭載します。
a. プラスチックのフレームの部分を持ち、新しいCPUを持ち、ALIGNと書いてある部分を内側の下に向け、下図のようにCPUソケットに接続します。
b. CPUを倒し、水平になるようにします。
c. CPUカバーを閉じます。
d. 2本のラッチを、外す時と逆の(閉)(2) -> (開)(1) マークの順に閉じます。
(閉)
(開)
2. 以下の記事の【グリース塗布】を参照し、グリースを塗布します。
- UCS CPU サーマルグリースの除去と塗布
https://supportforums.cisco.com/ja/document/12327486false
3. Heatsinkを以下のように方向を間違えないよう、ネジを対角線上に締めて搭載します。false
4. サーバのトップカバーを閉めます。
5. サーバを中程で一旦ストップするまで押し込みます。
6. 以下の図の、両サイドにある(2)のプラスチックリリースクリップを押しながらサーバを更に押し、ラックに収納します。
7. 外したケーブル類を元通り繋ぎ直します。
<交換後の確認手順>
- FE 作業
1. CIMC GUI にアクセスし、Serverタブ -> Inventory -> CPUsタブ を確認し、交換したCPUが正常に認識されているかを確認します。
2. CIMCの[Server]タブで[Faults and Logs]メニューを選択し、右画面の[Fault Summary]を確認して、新しくFaultが発生していないことを確認します。
- お客様作業 (FE 作業後)
1. OSを起動し、動作に問題ないことを確認します。
[参考資料]
[C220M4] http://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/unified_computing/ucs/c/hw/C220M4/install/C220M4.html
[C240M4] http://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/unified_computing/ucs/c/hw/C240M4/install/C240M4.html