本ドキュメントではUCS C220M5/C240M5においてUCS-M2-HWRAID搭載のM.2ドライブ交換手順についてご説明いたします。
【作業手順】
■お客様作業
1.該当サーバのOSをシャットダウンし、電源をoffにします。
2.作業対象特定のために、CIMCの以下のメニューで[ロケータLED] を点灯してください。

■FE作業
1.対象のサーバに接続されている電源ケーブルと、その他のケーブルにラベリングを行い、元に戻せる状態にしてからケーブルを抜きます。
2.サーバをラックの前面に引き、トップカバーを開けます。
3.M.2 SSDの搭載位置を特定(下図"1")し、コントローラ(キャリア)ごとマザーボードから取り外します。
下図"3"のツマミを外側へ開くと、上方へ外せます。外したらキャリアごと、静電対策がされたマットなどの上に置いておきます。

4.M.2 SSD をコントローラ(キャリア)のソケットから取り外します。M.2 SSDはソケットから抜けないようにネジ止めされていますので、#1プラスドライバを使用してネジを外します。
注釈:M.2 SSDの搭載位置について説明します。
スロット 1(上部)の SATA M.2 ドライブは、最初の SATA デバイスです。(CIMC上での表示はPD-253です)
スロット 2(裏側)の SATA M.2 ドライブは、2 番目の SATA デバイスです。(CIMC上での表示はPD-254です)

5.新しい M.2 SSD を交換します。S/Nなどがプリントされているラベルが表になるように装着してください。装着後、ネジ止めして、元通りにコントローラ(キャリア)をマザーボードに装着します。



6.サーバに上部カバーを戻します。
7.サーバをラックの元の位置に戻し、ケーブルを再度接続します。
■お客様作業
8.(お客様作業)
ホストシャットダウン時に点灯させたロケータLEDを消灯します。
9.(お客様作業)
サーバを起動します。
■FE作業
10.リビルトが自動開始しない場合は以下の手順をご参照ください。
BIOS設定画面に入り、"Advanced"タブ配下の"Cisco Boot Optimized M.2 Raid controller"の項目を選択します。

[Physical/Virtual Disk Information]を選択した後、<Virtual Disk Info>を選択します。

次に、RAID1を選択します。その後、Would you like to import this virtual disk?をクリックして、
ポップアップでYESを選択します。



最後に、画面上の[Import]を選択します。

F10で設定を保存して、サーバを起動します。
11.CIMCにログインしてから、DISKのリビルドステータスを確認します。


12.CIMCの「物理ドライブ」タブでM.2のSSDのファームウェアバージョンを確認します。
交換後のバージョンが交換前と異なる場合、ファームウェアのアップグレードを実施します。
UCS C-Series HUU によるアップグレード方法 (CIMC version 3.0.x)
https://community.cisco.com/t5/-/-/ta-p/3165568
UCS C-Series HUU によるアップグレード方法(CIMC version 4.x)
https://community.cisco.com/t5/-/-/ta-p/3730478
※画面上に表示されているファームウェアバージョンは交換前と同じバージョンになります。
異なる場合は、HUUでSSDのファームウェアアップグレードを実施します。

■お客様作業
13.正常性を確認します。
リビルドが完了するのを確認します。
■参考ドキュメント
C220M5--Replacing a Cisco Boot-Optimized M.2 RAID Controller
https://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/unified_computing/ucs/c/hw/C220M5/install/C220M5/C220M5_chapter_010.html#id_98254
C240M5--Replacing a Cisco Boot-Optimized M.2 RAID Controller
https://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/unified_computing/ucs/c/hw/C240M5/install/C240M5/C240M5_chapter_010.html#task_rvr_5jv_pgb