CSM：同一スティッキー・グループを複数箇所に設定したときの注意点

[CscTsWebDocs]

2009年05月18日（初版）

TAC SR Collection
主な問題	スティッキー・グループを複数個所で使いまわした場合、クライアントからの通信が期待と異なるサーバへ転送される可能性があります。たとえば、下記設定の様に、同じ スティッキー・グループ FOO を用いた構成で、クライアントが 10.1.1.1 に対してアクセスした場合、サーバ 192.168.1.1 が選択されます。 それ以降、スティッキー・テーブルにエントリーが存在する間、同一クライアントからのアクセスは、たとえ、10.2.2.2 に対してアクセスを行ったとしても、192.168.1.1 が使用されます。 -------------現象の起きる設定例---------------- sticky 1 cookie FOO timeout 100 serverfarm Server1 real 192.168.1.1 inservice serverfarm Server2 real 192.168.2.2 inservice vserver vserver1 virtual 10.1.1.1 tcp 80 serverfarm Server1 sticky 100 group 1 inservice vserver vserver2 virtual 10.2.2.2 tcp 80 serverfarm Server2 sticky 100 group 1 Inservice --------------------------------------------------------
解決策	この動作は、CSM の実装上、期待通りの動作になります。 複数のポリシーやバーチャル・サーバに 、同じスティッキー・グループを設定することができますが、その場合、スティッキー処理は、それらポリシー、バーチャル・サーバ のあらゆる通信に適用されます。 これらの通信は、同じスティッキー処理をする通信とみなされます。 スティッキー・グループを複数箇所で使いまわす場合、同じサーバ・ファームを設定するか、サーバ・ファーム が異なってもリアル・サーバ が同じになるよう設定してください。 詳細については Configuring Sticky Groups をご参照ください。