APIC-EM: マルチホストクラスタ再起動時の注意事項

yukoga · ‎2018-04-29

Cisco APIC-EM の再起動
全般的な注意事項
シャットダウンの注意事項
起動時の注意事項
再起動後の確認
参考資料

本ドキュメントでは、APIC-EM (Cisco Application Policy Infrastructure Controller エンタープライズモジュール) のマルチホストクラスタ環境での再起動時の注意事項について説明します。本ドキュメント作成時に確認している製品バージョンは、APIC-EM 1.6.1 です。

Cisco APIC-EM の再起動

マルチホストクラスタ環境では、再起動時のシャットダウン及び起動において、順序やタイミングに注意が必要です。

全般的な注意事項

本操作ではコントローラのダウンタイムが発生するため、メンテナンス時間中の実施を検討します。完了までに数十分かそれ以上の時間がかかることがあります。
2 台構成の状態での再起動はサポートされていません。
その他の注意制限事項については、利用中のバージョン及び最新のリリースノートを確認します。

シャットダウンの注意事項

３台中いずれか 1 台で 'harvest_all_clients' コマンド実行し、サービス終了を待ちます。
```
$ sudo /home/grapevine/bin/harvest_all_clients
```
正常にサービス終了後、各ホストにて順番にホストの電源を切断します。
```
$ sudo shutdown -h now
```
次回起動時のため、最後に電源を落としたホストを必ず記録しておきます。

起動時の注意事項

最後に電源を落としたホストを最初に起動し、30 秒経過後に 2 台目、3 台目ホストに電源を投入します。 １台目と２台目の起動間隔をあけすぎないように注意します。
3 台とも全て起動してからいずれか 1 台で 'grape config update enable_policy true' コマンド実行して、サービスを起動します。
```
grape config update enable_policy true
```

再起動後の確認

サービス起動が完了したら、APIC-EMでのサービス確認手順記事を参考にサービスの起動状況を確認します。
1-2 時間以上経ってもサービスが起動しない場合は、reset_grapevine コマンドによるリセットにより現象改善できることがあります。
調査が必要な場合は、事象が発生している環境にてAPIC-EMでのログ取得手順記事を参考に調査用ログを採取します。マルチホスト環境の場合は、全てのホストで rca コマンドを実行して資料を採取します。

APIC-EM: マルチホスト クラスタ再起動時の注意事項