キャンセル
次の結果を表示 
次の代わりに検索 
もしかして: 
cancel
2842
閲覧回数
0
いいね!
1
コメント
Hirofumi Nonose
Cisco Employee
Cisco Employee

1. Overview

CISCO7606-S において ActiveRSPがインストールされている状態で、Standby RSPの挿入を実施した際、BFD downが発生する事象が報告されております。

この事例においては、SSOモードにて、DFC カードを使用し対向機器と接続されていたため、通信断が起きないものと想定されていましたが、BFD タイマーにおいて最少BFD タイマー値よりアグレッシブな値が設定されおり、Bus stallの影響を受け、通信断が発生しておりました。

 

2. Bus stall について

Bus stall とは、module を挿入した際に data の不整合を防ぐためにBus を停止させる(6500/7600 の実装)。

カード挿入時には、Bus stall シグナルの影響を受けます。Bus stall シグナルの長さ(時間) は、活性挿抜にかかる時間に依存いたします。ロングピンがバックプレーンバスに接触してから、ショートピンが接触完了するまでの時間が長ければBus stall の時間は長くなり、 Bus stallによる影響を受ける可能性は高くなります。

 

3. Bus Stall による通信断の事象の概要

下記に一例としてBus Stall の影響により、OSPF のBFD 断が発生した事例の概要を案内します。

試験構成


試験コンフィグ

interface TenGigabitEthernet3/1
 ip address 10.0.0.254 255.255.255.0
 no ip redirects
 no ip proxy-arp
 ip ospf bfd
 ip ospf cost 100
 logging event link-status
 carrier-delay msec 0
 bfd interval 150 min_rx 150 multiplier 3   <<<< BFD タイマー値の設定
 no cdp enable

事象概要

CISCO7606-S にてActiveRSPが、インストールした状態で、Standby RSPカードの挿入を実施しています。
 3秒以上のBusstall の場合、下記のようにログが出力されますが、 3秒以内の場合には、ログとして出力されないため、ログ上からは、Bus stall の影響について判別しにくくなります。

 

%C7600_ERRDETECT-SP-2-SWBUSSTALL: The switching bus is experiencing stall for 3 seconds

 

C7600 のBFD タイマー値は、最大128 セッションで、500ms x 3 となっていますが、この場合、150 ms x 3  にて設定し、Busstall のログが出ないよう 3秒以内のRSP カードの挿入を実施しています。

Busstall の出力がなく、BFDがNOT sateful " となり、downしている状況が確認できます。

*xxx xx 21:24:35.839 JST: BFD-DEBUG HA: bfd ha is NOT stateful
*xxx xx 21:24:35.839 JST: OSPF-1 EVENT Te3/1: BFD Down event for nbr 10.0.0.1
*xxx xx 21:24:35.839 JST: %OSPF-5-ADJCHG: Process 1, Nbr 192.168.0.1 on TenGigabitEthernet3/1 from FULL to DOWN, Neighbor Down: BFD node down
*xxx xx 21:24:35.839 JST: BFD-DEBUG Packet: Tx IP:10.0.0.1 ld/rd:8002/0 diag:1(Control Detection Time Expired) Down   cnt:1 (0)
*xxx xx 21:24:35.903 JST: BFD-DEBUG HA: bfd ha is NOT stateful
*xxx xx 21:24:35.903 JST: %OSPFv3-5-ADJCHG: Process 1, Nbr 10.0.0.1 on TenGigabitEthernet3/1 from FULL to DOWN, Neighbor Down: BFD node down

 

4. Workaround

Cisco 7600 シリーズ ルータの BFD タイマー値は、下記のとおりとなっており、最少タイマー値より大きい値に変更することにより、上記の事象は改善されます。

interface TenGigabitEthernet3/1
 ip address 10.0.0.254 255.255.255.0
 no ip redirects
 no ip proxy-arp
 ip ospf bfd
 ip ospf cost 100
 logging event link-status
 carrier-delay msec 0
 bfd interval 500 min_rx 500 multiplier 3
 no cdp enable

Cisco 7600シリーズルータのBFDタイマー値

BFDセッション

最大数

シャーシタイプBFDセッションタイプ

最少タイマー(ms)

クライアントコメント
128Sシャーシ非同期/エコー500 倍数 3すべて -
512Sシャーシ非同期/エコー999 倍数 3すべて -
128非Sシャーシ非同期999 倍数 5すべて -
128

- 非シャーシ

- DFC ラインカード

エコー999 倍数 3すべて5000にされている低速タイマー
512非Sシャーシ非同期/エコー999 倍数 5すべて -

 

Cisco ASR 1000 、Cisco 6500 、Cisco 10000 シリーズのBFD タイマー値に関しては、下記を参照してください。

http://www.cisco.com/cisco/web/support/JP/docs/CIAN/IOS/IOS15_1S/CG/012/irb_bfd.html?bid=0900e4b182529554#table%202


※上記事象については、SSOモード時のみ確認されており、RPRモード時には同様の事象は見られておりません。

コメント
KOHHEI IKARI
Level 1
Level 1

Bus Stallについて質問です。

このBus Stallは、Cat6500/CISCO7600固有の問題でしょうか。

それとも、Chassis型機器全てで起こりえる問題でしょうか。

例えばCat6800でも起こりえますでしょうか。

Getting Started

検索バーにキーワード、フレーズ、または質問を入力し、お探しのものを見つけましょう

シスコ コミュニティをいち早く使いこなしていただけるよう役立つリンクをまとめました。みなさんのジャーニーがより良いものとなるようお手伝いします