IOS-XE ルータにおいて、自宛通信のパケットに関して、PBR 動作は以下の通りです。
※対象機種:C1000V、C8000v、ASR1000、ISR1000、ISR4000 シリーズ
<TCP/UDP パケットについて>
TCP/UDP パケットの場合、自宛パケットは RP へ punt されて処理されます。そのため、ルートマップに一致しましても PBR は動作しません。
<ICMP パケットについて>
ICMP パケットの場合、自宛パケットは RP へ punt されずに QFP にて処理されます。ルートマップに一致しますと、QFP にて先に PBR の処理がなされ、PBR にて設定された Next-hop へ転送されます。
※ローカル宛のパケットに一致するルートマップを設定しないでください。自宛の ICMP パケットが PBR によって処理されるため、ping による疎通確認ができなくなります。