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Hiroto Kowata
Cisco Employee
Cisco Employee

 

はじめに

IOS-XE ではリリースを大きく 2 つのカテゴリ、Standard Maintenance(SM) リリースと、Extended Maintenance(EM) リリースに分類し、それぞれ異なるポリシーによりメンテナンスを行っています。SM リリースはメンテナンス期間が短くユーザに新機能をいち早く試してもらうことを前提としています。一方、EM リリースはメンテナンス期間が長く計画されており安定したリリースの提供を目的としており、マイナーバージョンが 3 つ繰り上がる毎に EM リリースとしています。

IOS-XE 16.x 系列は IOS-XE 3.x 系列の後継のため、SM, EM リリースの概念も踏襲しています。具体的には 16.1, 16.2, 16.4, 16.5 などが SM、16.3, 16.6 などが EM となります。

 

IOS-XE 16.x 系列での Standard Maintenance のメンテナンスポリシー

IOS-XE 16.x 系列は IOS-XE 3.x 系列の後継ではありますが、SM リリースに関してはポリシーが以下のように変更されています。

  • 最初のリリース(FCS)から 6 ヶ月後に 1 回、通常の不具合修正を実施
  • 更にその 6 ヶ月後に脆弱性の不具合修正を実施(必要がある場合)

IOS-XE 3.x 系列の SM リリースと比較して、メンテナンスを行う機会と期間がいずれも減少していますのでご注意下さい。

上述の内容を以下に図示します(参考までに XE 3.10 以降で適用されているメンテナンスポリシーも併せて図示します)。

Polaris_Release_Model_forCSC.png

なお、EM リリースのメンテナンス期間については IOS-XE 3.10 以降から適用されているポリシーと同じです(参考情報を参照)。

また、上記のポリシーは 16.2 以降の SM リリースから適用されています。

  

参考情報

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