キャンセル
次の結果を表示 
次の代わりに検索 
もしかして: 
cancel
2477
閲覧回数
20
いいね!
0
コメント
Hiromasa Kakehashi
Cisco Employee
Cisco Employee

 

この記事では NSO で取得できる主なログを紹介します。

 

1. ncs.conf から設定する各種ログ

 

ncs.conf は NSOデーモンが起動時に読み込む設定ファイルです。
NSO で取得可能なログの多くは ncs.conf の <logs> セクションにある XML を編集することで設定を行います。

  • ncs.conf の <logs> セクション
<logs>
<syslog-config> … </syslog-config>
<ncs-log>
<enabled>true</enabled>
<file>
<name>${NCS_LOG_DIR}/ncs.log</name>
<enabled>true</enabled>
</file>
</ncs-log>
<developer-log> … </developer-log>
<developer-log-level>info</developer-log-level>
<audit-log> … </audit-log>
<netconf-log> … </netconf-log>
<snmp-log> … </snmp-log>
<webui-browser-log> … </webui-browser-log>
<webui-access-log> … </webui-access-log>
<xpath-trace-log> … </xpath-trace-log>
<error-log> … </error-log>
</logs>

 

設定例

netconf-trace(デフォルトでは無効状態) を取得する場合は、<logs>セクション内に以下のように設定を追加します。

  • 設定例: netconf-trace を取得する場合
 </error-log>

 <netconf-trace-log>
<enabled>true</enabled>
<filename>${NCS_LOG_DIR}/netconf-trace.log</filename>
<format>pretty</format>
</netconf-trace-log>

</logs>

各ログの設定項目には少なくとも以下の2つが含まれます。

  • ログの有効・無効 ( 上記例の enabled )
  • ログファイルのパスとファイル名 ( 例の filename )

 

その他、そのログにしかない設定項目( 例の format 等) もあります。一部は一覧に記載しますが、詳細は ncs.conf (5) の MAN ページから確認してください。

 

設定の再読み込み

NSO 起動中に行った ncs.conf への変更は ncs --reload コマンドで NSOに ncs.conf を再読み込みさせることで反映させることができます。

$ ncs --reload

 

設定可能なログ一覧

ncs.conf から設定可能なログとその概要、デフォルトの設定状態を表に記載します。

  • ncs.conf から設定可能なログの一覧
Log Description Default
(system)
Default
(local)
ncs.log NCSデーモンのログ。主に NCS/NSO の起動時に発生した問題の調査に使用します。 enabled enabled
devel.log 様々な段階のトランザクションの情報が記録されます。ある特定の処理のタイミングの解析や、CDB を lock しているプログラムの解析等、さまざまな問題の調査に使用します。
3段階のログレベル developer-log-level( error | info | trace ) があり、デフォルトのレベルはインストール方法によって異なります。
enabled
(info)
enabled
(trace)
audit.log NSOへのログインの成否が記録されます。
audit-log-commit( true | false ) が true にセットされている場合は、ユーザによってコミットされた変更も記録されます。
enabled enabled
netconf.log NSOのノースバウンドインタフェースにおけるNETCONFの動作を調査するためのログです。 enabled enabled
netconf-trace NSOのノースバウンドインタフェースにおいて送受信された NETCONF トラフィックを記録します。
format(raw | pretty) を pretty に設定すると読みやすく整形されたXMLが記録されます。
比較的負荷がかかるため、トラブルシューティングを行う場合以外は無効にしておくことをお奨めします。
disabled disabled
snmp.log NSOのノースバウンドインタフェースにおけるSNMPの動作を調査するためのログです。 enabled enabled
xpath.trace NSO 内部で行われた XPath クエリの評価が記録されます。
主に Service や NED 等のパッケージの問題を調査するときに有効にします。
比較的負荷が高いため、トラブルシューティングを行う場合以外は無効にしておくことをお奨めします。
disabled enabled
ncserr.log NCS デーモンのログです。NSOのクラッシュ、Internal Error、その他 NCS デーモンに関する問題の調査に使用します。拡張子の異なる複数のファイル( e.g. ncserr.log.1, ncserr.log.idx, ncserr.log.siz ...)が生成されます。
解析にはこれら全てのファイルが必要です。
enabled enabled
webui-access log NSO Web UI のアクセスログです。traffic-log( true | false ) オプションを true にセットすると NSO Web UI に対するすべての HTTP(S)トラフィックが記録されます。traffic-log オプションは比較的負荷が高いため、トラブルシューティングを行う場合以外は無効にしておくことをお奨めします。 enabled enabled

 

インストール方法( System Install / Local Install )によって、デフォルトの設定が異なるログがある点に注意してください。

 

2. NSO Java VM ログ( ncs-java-vm.log )

 

NSO Java VM、NSO の Java API、ユーザーの JAVA コードの問題を調査するためのログです。
8つのロギングレベルがあり、Java のパッケージ毎にレベルを設定することができます。
設定可能なロギングレベルは以下の通りです。ALL に設定した場合のメッセージ量が最も多くなります。

ALL > TRACE > DEBUG > INFO > WARN > ERROR > FATAL > OFF

 

  • 設定例: Maapi (Management Agent API) のロギングレベルを trace に変更する
admin@ncs(config)# java-vm java-logging logger com.tailf.maapi level level-trace
admin@ncs(config-logger-com.tailf.maapi)# commit

 

3. NED trace

 

NSO のサウスバウンドインタフェースの問題( NSO と 管理対象デバイス間の問題 )を調査するためのログです。フォーマットのオプションとして raw と pretty があります。通常は整形を行わない raw を選択していただくのがよいと思います。

 

  • 設定例: 全ての管理デバイスを対象にログを取得する場合
admin@ncs(config)# devices global-settings trace raw
admin@ncs(config)# devices global-settings trace-dir ./ned-trace

 

  • 設定例: 特定のデバイスを対象にログを取得する場合
admin@ncs(config)# devices device ROUTER1 trace raw

 

4. NSO debug dump

 

Debug dump は NSO の状態のスナップショットです。netstat や top コマンドの結果、NSO のステータス等が1つのファイルに出力されます。Debug dump はNSO の開発チームにて解析することを想定したログです。バイナリデータを含むため、お客様にて内容を確認することはできません。

Debug dump は shell から以下のコマンドを実行して取得します。

$ ncs --debug-dump ./debug-dump.bin

 

5. CDB debug dump

 

CDB debug dump によって CDB の内容を標準出力に書き出すことができます。
CDB debug dump は shell から実行します。
以下の例のようにコマンドの引数として CDB のディレクトリを指定してください。

$ ncs --cdb-debug-dump ./ncs-cdb > ./cdb-dump.log 

 

Getting Started

検索バーにキーワード、フレーズ、または質問を入力し、お探しのものを見つけましょう

シスコ コミュニティをいち早く使いこなしていただけるよう役立つリンクをまとめました。みなさんのジャーニーがより良いものとなるようお手伝いします