障害発生時のフェイルオーバーには Manual と Automatic の2つの方法があり、手動で行うか自動で行うかを選択できます。
しかし、障害復旧時のフェイルバック(もしくは HA 再構成)はオペレータが手動で実施する必要があります。自動で実施することはできません。これは、発生していた障害が「完全に復旧したのか」それとも「一時的に復旧したのか」を PI が判断することができないためです。オペレータが介在し、サーバやネットワークの正常動作を確認した上で実施してください。
より優れた HA 構成では、ネットワークの障害や復旧を自動的に検知します。障害が発生したらプライマリからセカンダリへ、またセカンダリからプライマリへ、相互にフェイルオーバーが可能です。そして、障害が復旧したら HA 構成が自動的に回復します。これは、ルーターやスイッチなどのネットワーク機器に多い実装です。
サーバである PI は、現在の実装では、障害が復旧してもフェイルバック(もしくは HA 再構成)を自動的に実施することはありません。
・フェイルバック:フェイルオーバーが成功すると、Active サーバがプライマリからセカンダリに移ります。フェイルバックを行い、Active サーバをセカンダリからプライマリに戻してください。
・HA の再構成:フェイルオーバーが失敗すると HA 構成が崩れてしまいます。HA の再構成を行い復旧させてください。