最新のCSPC 2.7リリースについては、Common Services Platform Collector(CSPC)のページを参照してください。 ここでは、クイックスタート、アップグレード、およびフルユーザーガイドなどよく利用される資料を用意してあります。そのうち一部分の資料は本コミュニティに日本語版も用意いたしました、ドキュメントセクションをご確認ください。
皆さん、こんにちは。このブログ記事では、Common Services Platform Collector(CSPC、この記事では「コレクタ」と表記)を導入し、Smart Net Total Care サービスで使用できるように設定する手順をご説明します。CSPC は、Smart Net Total Care に付属しているソフトウェアです。この収集オプションを使用するとポータルのスマート機能をフルに活用できます。
このガイドは、利用可能な VMware 環境があり、必要最小限の環境が整っていて、スケジュールに基づいてポータルをデバイス データで自動更新することを希望している方を対象にしています。
最低限の仮想ハードウェア要件
- 64 ビット プロセッサ コア X 4
- 仮想サーバで利用可能な RAM 4 GB
- HDD 空き領域 250GB
- 1NIC
- VMware ESXi 4.x 以上
ポートの要件(シスコへのアップロードに必要)
- 163.7.113 (TCP 443) concsoweb-prd.cisco.com
- 163.4.161 (TCP 443/80) www.cisco.com
- 163.7.60 (TCP 443/80) dl.cisco.com
- 163.7.60 (TCP 443/80) dl1.cisco.com
- 37.146.12 (TCP 443/80) dl2.cisco.com
- 37.144.208 (TCP 443/80) sso.cisco.com
コレクタの設定が完了したら、コレクタはデバイス データを検出、収集し、ポータルにアップロードします。そしてポータルからデバイス レポートを生成できます。ポータルの使用手順については、ポータル ガイド を参照してください。
ソフトウェアのダウンロード
VMware OVA は、https://software.cisco.com/download/type.html?mdfid=283107976&catid=null [英語] からダウンロードできます。
この OVA をご自分の VMware 環境に導入します。
CSPC 権限付与の生成
注:コレクタの権限付与を生成するには、最初にセルフサービス登録を完了する必要があります。Smart Net Total Care に登録するには、こちらのブログ記事で説明されている手順に従ってください。
権限付与を生成するには、Smart Net Total Care ポータルにアクセスします:https://tools.cisco.com/smartservices/ [英語]
スプラッシュ画面を閉じます。
左側のペインで [ライブラリの選択(Select Library)] > [すべてのコレクタ(All Collectors)] を選択します
画面が読み込まれたら、[アクション(Actions)] ドロップダウンを選択し、[新しい CSPC の登録(Register a New CSPC)] を選択します。


次のようにフィールドに入力します。
- 94 chCSPC 名はサーバのホスト名と一致している必要があります。ネットワーク上でこのコレクタを特定するために使用する任意の名前にできます。特殊文字は使用しません。
- 94 chインベントリ名には、CSPC 名として入力した名前の後に、ダッシュと「inventory」という単語を付加したものを使用できます(例:Hostname-inventory)。他の方法でインベントリを指定することもできます。
[送信(Submit)] ボタンをクリックし、zip ファイルをダウンロードするためのダイアログが表示されるまで待ちます。zip ファイルを見つけやすい場所に保存します。このファイルは解凍しないでください。
サーバの設定
VM コンソールを開始します。[いずれかのキーを押して続行してください(Press Any Key to Continue)] というメッセージが表示されます。キーを押してから、サーバの起動が完了し、ログイン プロンプトが表示されるまで 10 ~ 15 分待ちます。

プロンプトが表示されたら、次のクレデンシャルを使用してサーバにログインします。
Username: admin
パスワード:Admin!23

パスワードの変更を求められます。最初に変更前のパスワード(Admin!23)を入力します。次に、以下の要件を満たす新しいパスワードを入力します。
- 1 つ以上の大文字
- 1 つ以上の特殊文字
- 1 つ以上の数字
- 長さが 8 文字以上である
- 辞書に記載されている単語を使用しないこと

IP アドレスを設定します。
# conf ip eth0 <IP address> <subnet mask> <default gateway>
次のコマンドを実行して DSN サーバを設定します。
# conf dns –a <DNS IP address 1> <DNS IP address 2>
プロンプトで次のコマンドを実行し、適切な値を入力してタイムゾーンを設定します。
# timezone
NTP サーバとの同期により時間を設定します。プロンプトで Enter を押して、デフォルトの設定を使用することもできます。
# timesync
Linux ユーザ ログイン「collectorlogin」を有効にします。
# pwdreset collectorlogin 180
これにより、ユーザ名「collectorlogin」のパスワードが生成されます。このパスワードを保存してください。
Linux root ログインを有効にします。
# pwdreset root 180
これにより、ユーザ名「root」のパスワードが生成されます。このパスワードを保存してください。

マシンを再起動して設定を適用します。
# reboot
IP アドレスの設定を確認します。
# show ip

日付と時刻の設定を確認します。
# show date
これで、SSH を使用してサーバに接続できるようになりました。
CSPC に権限付与を適用する
Web ブラウザ(Firefox/Chrome 推奨)で次のアドレスに移動します。
https://<サーバの IP アドレス>:8001
CSPC ログイン プロンプトが表示されます。

次のクレデンシャルでログインします。このクレデンシャルは、以前に設定したサーバのクレデンシャルとは異なることに注意してください。
ユーザ名:Admin123
パスワード:Admin#123
CSPC から、権限付与ファイルを入力するように求められます。

コレクタに戻り、ZIP ファイルの場所を参照し、[OK] を選択します。権限付与の適用には数分かかります。適用後にコレクタが再起動します。ページが何度か更新され、ログイン プロンプトに戻るまで、さらに 5 ~ 10 分待ちます。
コレクタにデバイスを追加する
コレクタに再びログインします。メイン ダッシュボードが表示されます。

SNMP クレデンシャルの設定
上部のメニューから [設定(Settings)] > [デバイスのクレデンシャル(Device Credentials)] を選択します。

[追加(Add)] をクリックします。設定プロンプトが表示されます。

名前には、SNMP クレデンシャルを区別できるような説明を入力します。
[プロトコル(Protocol)] のドロップダウンから、SNMP のバージョンを選択します。
右側の [IP アドレス リスト(IP Address List)] に、このクレデンシャルが属する IP アドレス範囲を入力します。SNMP クレデンシャルが 1 つだけの場合、またはクレデンシャルが IP アドレス固有ではない場合は、*.*.*.* と入力します。
下にスクロールして、[SNMP V1/V2 コミュニティ ストリング(SNMP V1/V2 Community Strings)] に SNMP クレデンシャルを入力します。読み取り専用ストリングだけを設定する必要があります。書き込みストリングは不要なので、設定しないでください。
[OK] をクリックしてクレデンシャルを保存します。
デバイスの追加
メニューから [管理(Management)] > [デバイスの検出と管理(Discover and Manage Devices)] を選択します。

コレクタにデータを取り込むには 3 つのオプションがあります。最も簡単な方法は、IP アドレス リストをコレクタに貼り付ける方法です。1 番目のオプションを選択して [次へ(Next)] をクリックします。

[IP アドレス/ホスト名(IP Address/Host Name)] フィールドには、Excel の列からコピーした IP アドレスのリスト、またはスペースかコンマで区切った IP アドレスのリストを貼り付けることができます。ここでは少数の IP アドレスを使ってテストします。インストールの残りの手順が完了したら、他のデバイスをコレクタに追加できます。
[追加(Add)] ボタンをクリックすると、IP アドレスが検証されます。
[Next(次へ)] をクリックします。この画面では、SNMP バージョンを正しい設定に変更して [完了(Finish)] をクリックします。
デバイスが追加されたことがわかります。ダッシュボードに戻り、結果を確認します。

インベントリ収集の実行とポータルへのデバイス データのアップロード
インベントリの実行とアップロード
デバイスを管理対象デバイス リストに追加しましたが、これらのデバイスに対して完全な SNMP インベントリがまだ実行されていません。これを行うには、[管理(Management)] > [収集プロファイルの実行(Run Collection Profile)] を選択し、リストから「sntc1x_min_cp」という名前のプロファイルを選択し、[完了(Finish)] をクリックします。

これにより、完全なインベントリが実行され、実行後すぐにデータがアップロードされます。ポータルにデータが到達すると、処理ステージに入り、そこでデバイス分析が実行されます。処理の完了にかかかる時間は、分析の複雑さやその他の要素(アップロード対象のデバイスの数など)に応じて異なります。このステージが完了するには 12 ~ 48 時間かかります。完了したら、デバイス データを表示してレポートを実行できます。この手順については、今後のブログ記事で扱う予定です。あるいは、ポータル ユーザ ガイド を参照することもできます。
定期的な収集とアップロードのスケジュール
継続的に最新データでポータルを更新するには、インベントリとアップロードを自動的に実行するようにスケジュールします。これを行うには、[設定(Settings)] > [データ収集プロファイルの管理(Manage Data Collection Profile)] に移動し、プロファイル タブでスケジュールを調整します。ほとんどのレポートでは、週に 1 回のアップロードで十分です。

インストールの完了
ポータルに戻ると、[ライブラリ(Library)] > [管理(Administration)] > [アップロード処理(Upload Processing)] にアップロード処理の状況が表示されます。処理が完了すれば、ポータルでデータを確認し、レポートを表示することができます。

すべての検出オプションなど、コレクタ ソフトウェアについての詳しい解説は、『Getting Started Guide(スタートアップ ガイド)』を参照してください。
疑問点に対する詳しい回答や、他のメンバーの意見を参照するには、この Smart Net total Care コミュニティのランディング ページにアクセスしてください。
このブログ記事は、CSPC コレクタのセットアップにお役立て頂けます。ブログに記載された手順を実際に行った結果について、下にコメントでお知らせください。また、必要に応じてご質問を投稿してください。
Lynden Price