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Flex DFS 動作時の瞬断について

jiatengcheng
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いつもお世話になっております。

 

Flex DFS について、調査をしていますが、参考になる情報を見つけることができませんでしたので、ここで質問させていただきます。

5GHz帯を使用したWLANの構築を検討しています。(音声あり)

レーダーの影響を考慮し、Flex DFS を ON にしようと考えています。

Flex DFS が動作した場合には、瞬断は発生しますでしょうか。

また、瞬断の時間は大よそどのくらいでしょうか。

 

 

1 件の受理された解決策

受理された解決策

Hideyuki Osaki
Cisco Employee
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こんにちは。Flex DFS についてはこのブログなどがわかりやすく解説しています。そういえば特許はもう取得できたんでしょうかね?

 

Flex DFS が動作するということは、すなわち、40MHz, 80MHz, 160MHz など 20MHz よりも広い帯域でチャネルボンディングをして Wi-Fi サービスを展開している場合に、特定の周波数(幅としては 1MHz 以下がほとんど) で発生したレーダーへの干渉を避けるために、より狭い帯域へ切り替えるということです。160MHz -> 80MHz, 80MHz -> 40MHz, 40MHz -> 20MHz という具合に。

 

この時、AP もクライアントもチャネルボンディングを実施していたことは知っており、どのチャネルが Primary チャネルであるかも知っています。Primary チャネルの帯域幅内でレーダが発見された場合をのぞき、より狭い帯域幅へ自動的に変更していきますが、Primary チャネルは変わらないので、クライアントの通信は継続されます。

 

もちろん、完全に通信が途切れないとは言い切れません。

例えば、80MHz幅でクライアントがフレームを送信した次の瞬間、運悪くレーダを検知し、AP が Flex DFS により 40MHz に変更したとします。この時、AP ではそのフレームを受信できないかもしれません。

ただし、続くフレームの送受信により AP は 40MHz 幅に変更したことをクライアントも知るので、そこから通信は再開されるでしょう。その間、数ミリ秒程度の間で通信が切れる可能性はあります。大抵の場合は 802.11 自体の再送機能、もしくは TCP などの上位レイヤの再送機能により、ユーザが気にならない程度の影響にとどまると考えられます。

例外は Primary チャネルの帯域幅内でレーダが発生した場合だけです。ただし、この場合も 802.11h 機能を使うことで数百ms以内に通信が再開できる可能性が高いです(クライアントも 802.11h をサポートしている必要はあります)。

 

もともと 802.11ac は通信中に周囲の電波状況に応じてフレキシブルに 20MHz - 160MHz の帯域幅を変更できるように規格でデザインされています(802.11nとは異なる点)。これが Flex DFS は 802.11ac にとって特に有効であると言っている根拠にもなっています。

元の投稿で解決策を見る

2件の返信2

Hideyuki Osaki
Cisco Employee
Cisco Employee

こんにちは。Flex DFS についてはこのブログなどがわかりやすく解説しています。そういえば特許はもう取得できたんでしょうかね?

 

Flex DFS が動作するということは、すなわち、40MHz, 80MHz, 160MHz など 20MHz よりも広い帯域でチャネルボンディングをして Wi-Fi サービスを展開している場合に、特定の周波数(幅としては 1MHz 以下がほとんど) で発生したレーダーへの干渉を避けるために、より狭い帯域へ切り替えるということです。160MHz -> 80MHz, 80MHz -> 40MHz, 40MHz -> 20MHz という具合に。

 

この時、AP もクライアントもチャネルボンディングを実施していたことは知っており、どのチャネルが Primary チャネルであるかも知っています。Primary チャネルの帯域幅内でレーダが発見された場合をのぞき、より狭い帯域幅へ自動的に変更していきますが、Primary チャネルは変わらないので、クライアントの通信は継続されます。

 

もちろん、完全に通信が途切れないとは言い切れません。

例えば、80MHz幅でクライアントがフレームを送信した次の瞬間、運悪くレーダを検知し、AP が Flex DFS により 40MHz に変更したとします。この時、AP ではそのフレームを受信できないかもしれません。

ただし、続くフレームの送受信により AP は 40MHz 幅に変更したことをクライアントも知るので、そこから通信は再開されるでしょう。その間、数ミリ秒程度の間で通信が切れる可能性はあります。大抵の場合は 802.11 自体の再送機能、もしくは TCP などの上位レイヤの再送機能により、ユーザが気にならない程度の影響にとどまると考えられます。

例外は Primary チャネルの帯域幅内でレーダが発生した場合だけです。ただし、この場合も 802.11h 機能を使うことで数百ms以内に通信が再開できる可能性が高いです(クライアントも 802.11h をサポートしている必要はあります)。

 

もともと 802.11ac は通信中に周囲の電波状況に応じてフレキシブルに 20MHz - 160MHz の帯域幅を変更できるように規格でデザインされています(802.11nとは異なる点)。これが Flex DFS は 802.11ac にとって特に有効であると言っている根拠にもなっています。

お忙しいところ、ご丁寧に回答ありがとうございました。

これで、安心して 5Ghz 帯を使用することができます。