Auto anchor は同一の SSID 名の Anchor WLAN では正常に動作しない

Kunitaka Matsumura · ‎2020-04-24

はじめに

本ドキュメントでは、AireOS WLC を用いた Auto Anchor の設定のうち、同一の SSID 名をもつ Anchor WLAN を作成した場合の制約について説明しています。

社内ネットワークからインターネットへのアクセスのセキュリティを管理しながら、Guest ユーザ向けの WLAN を展開する設計として、Auto Anchor Mobility ( Guest WLAN Mobility ) の構成がひとつの有効策となる場合がございます。

これにより、Foreign WLC から展開されている Guest 用の WLAN からの接続要求を、Ethernet over IP ( EoIP ) トンネルを介して、Anchor WLC で処理をさせることができます。

詳しい設定方法や制限事項については、以下のドキュメントなどをご参照下さい。

Cisco WLC では、同一の SSID 名の WLAN を作成することが可能です。

2 つめ以降の WLAN は異なる Profile Name かつ WLAN ID が 17 以上で作成する必要があります。
また、利用するにはそれぞれ異なる AP Group に割り当てる必要があります。

WLAN 作成の詳しい方法や制限事項については、以下のドキュメントもご参照下さい。

上述の設定より、以下のように同一の SSID 名の複数の WLAN を Auto Anchor WLC へ設定し、
各 Foreign WLC の WLAN からの EoIP トンネルを終端させるようなデザインも
考えられます。

上のような設定は既存の WLC の実装上、正常に動作致しません。( 2020-04-24 時点 )

Auto Anchor を利用する場合は、以下のように Anchor WLC 側ではひとつの WLAN に終端させる必要があります。

以下のように、SSID 名が異なる場合は可能です。