本ドキュメントでは、MSE を8.0.150.0 にアップグレード後に、WLC との連携に用いる
NMSP のステータスがInactive になってしまう事象についてご案内します。
// 問題 //
MSE のバージョンを8.0.150.0 にアップグレード後、NMSP のステータスがInactive になってしまう。
// 原因 //
MSE 8.0.150.0 より、TLS 1.0 がデフォルトで無効となっており、
NMSP の連携に、TLS 1.1 または 1.2 を使用します。
WLC にて、TLS 1.1 または1.2 をサポートしていない場合、
WLC - MSE 間のNMSP のセッションが張れない事が原因となります。
// 解決策 //
本事象に対する解決策は2通りございます。
1. MSE で、NMSP のみTLS 1.0 を有効にする。
[手順]
*** 本作業では、MSE の再起動を伴います。 ***
1-1. MSE のCLI にアクセスして下さい。
1-2. 以下のコマンドを実行して下さい。
/opt/mse/setup/setup.sh
1-3. Menu Mode を選択して下さい。
1-4. 23) Configure TLSv1.0 for NMSP を選択し、TLS 1.0 を有効にして下さい。
1-5. 25) ## Verify and apply changes を選択し、設定を反映させて下さい。
2. WLC にて、NMSP に用いる際のTLS のバージョンが 1.2 をサポートしているリリースにアップグレードする。
WLC では、8.3.110.0 以降にて、NMSP にTLS 1.2 を使用する事をサポートしております。
そのため、それ以下のバージョン(8.0/8.2 等) では、TLS 1.2 を用いて、NMSP のセッションを形成する事は出来ません。
// 参考資料 //
[Release Notes for Cisco Mobility Services Engine, Release 8.0.150.x]
https://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/wireless/mse/release/notes/mse8_0_150.html