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Namiko Anzai
Cisco Employee
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[toc:faq]

データベース レプリケーションについて

Unified CM (Cisco Unified Communications Manager) は、フルメッシュ トポロジを採用しているため、データベース レプリケーションによって1つのサーバの変更が全てのサーバに反映されるようになっています。

データベース レプリケーションの正常性確認

データベース レプリケーションの正常性は、レプリケーション ステートから判断します。

  • レプリケーション ステートについて

正常な状態であれば、レプリケーション ステートが "2" となります。

各ステータスが意味する内容は以下の通りです。

意味 説明
0 初期化状態 この状態は、レプリケーションがセットアップ試行中であることを示します。この状態が 1 時間以上続いた場合、セットアップでの障害発生を示している可能性があります。
1 正しくないレプリケーションが多数ある リプリケートの数が正しくない状態であることを示します。Unified CM version 6.x 以降ではこの状態になることはほとんどありません。
2 レプリケーションは良好 リプリケートが正しく設定され、サーバ間の接続およびテーブルミスマッチが無い状態を示します。
3 テーブルの内容が疑わしい

サーバ間の接続はされていますが、リプリケートされているテーブルがサーバ間でミスマッチしている可能性があります。

4 セットアップ失敗/ドロップ レプリケーションセットアップが失敗し、サーバ間の接続が失われている状態を示します。

  • レプリケーション ステートの確認方法

レプリケーション ステートは、以下の4通りの方法で確認できます。

  • Cisco Unified Reporting にて、System Reports > Unified CM Database Status

  • RTMT (Real Time Monitoring Tool) にて、Voice/Video > Service > Database Summary

  • Unified CM CLI にて「utils dbreplication runtimestate」
admin:utils dbreplication runtimestate

(省略)
Cluster Detailed View from cm105p (2 Servers):
                          PING    DB/RPC/  REPL.  Replication  REPLICATION SETUP
SERVER-NAME   IP ADDRESS (msec)   DbMon?   QUEUE  Group ID     (RTMT) & Details
-----------   ---------- ------   -------  -----  -----------  ------------------
cm105p      192.168.0.10  0.023   Y/Y/Y     0      (g_2)      (2) Setup Completed
cm105s      192.168.0.11  0.303    Y/Y/Y     0      (g_3)      (2) Setup Completed
  • Unified CM CLI にて「show perf query class “Number of Replicates Created and State of Replication”」(注意:コマンドをタイプしたサーバのレプリケーション ステートのみ表示されます。)
admin:show perf query class "Number of Replicates Created and State of Replication"
==>query class :

- Perf class (Number of Replicates Created and State of Replication) has instances and values:
  ReplicateCount  -> Number of Replicates Created   = 681
  ReplicateCount  -> Replicate_State                = 2

データベース レプリケーション問題の復旧方法

  • 前提

前提として、サーバ間のネットワークの接続性に問題がなく、各サーバで以下のサービスが起動していることを確認します。

  • A Cisco DB
  • A Cisco DB Replicator
  • Cisco Database Layer Monitor

Unified CM version 8.x 以前は、レプリケーション ステートの状態によって、CLI の復旧コマンド「utils dbreplication stop/drop/reset」を使い分けていましたが、Unified CM version 9.x 以降は、1つの復旧コマンド「utils dbreplication rebuild」に統一されました。

これによって、復旧までの時間が以前に比べて大幅に短縮されています。Unified CM クラスタの構成が20ノード以下の場合、以前は約25分かかっていた復旧が、この新しいコマンドを使用すると約5分に短縮されます。

  • 復旧手順

復旧手順は以下の通りです。

1. Unified CM Publisher で、以下のコマンドを実行

utils dbreplication rebuild { [nodename] | all }
  • utils dbreplication rebuild [nodename] … 1台のサーバのみでレプリケーションが失敗している場合、このコマンドを使用します。[nodename] には、レプリケーションに失敗しているサーバのノード名が入ります。
  • utils dbreplication rebuild all … 全てのサーバのデータベース レプリケーションを再構築する場合、このコマンドを使用します。

2. コマンド実行後、レプリケーション ステートの状態を Cisco Unified Reporting または CLI コマンド「utils dbreplication runtimestate」で確認します。

(注意事項)「utils dbreplication rebuild [nodename]」を実行しても復旧しない場合は、「utils dbreplication rebuild all」を実行ください。

関連ドキュメント

Linux アプライアンス モデルにおける CUCM データベース レプリケーションのトラブルシューティング

コメント
saitomasanobu
Level 1
Level 1

お世話になります。有用な情報をありがとうございます。

一点質問がございます。

DBReplicationのステータス値が2でも、DBReplication Statusで確認するとTableに差異がある場合があるかと思います。

その場合も上記のrebuildコマンドは有効な手段となりますでしょうか。

Ryoya Hatanaka
Level 1
Level 1

大変参考になりました。

一つ質問があります。以前はsyscdrが破損している場合などにdropadmindbを実行して、syscdrを再起動しておりましたが、rebuildコマンドはsyscdrの復旧にも有効かご教示いただけたらと思います。

追記:以下を見るとsyscdrも修復するみたいですね。

https://supportforums.cisco.com/blog/153356

Kenichi Ogami
Cisco Employee
Cisco Employee

こんにちは

有効だと思います。rebuild は内部的に stop/drop/reset を自動で続けて実行します

Namiko Anzai
Cisco Employee
Cisco Employee

こんにちは。

ご指摘のドキュメントにも記載があるように、syscdr database に関しても修復します。

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