2018-07-12 11:26 AM 2018-07-12 01:25 PM 更新
Voice GWに搭載されているDSPモジュール(PVDM: Packet Voice Digital Signal Processor Module) は、音声接続(T1/E1インタフェース用のコーデック)、IPベースの音声サービス(会議、トランスコーディング)等の用途に使用されます。
ここでは、ISR4Kシリーズ用のDSPモジュールの処理能力の確認方法について説明します。
ISR4Kに搭載されたNIMカード/PVDM4モジュールはshow inventoryコマンドで確認できます。
ISR4K# show inventory NAME: "NIM subslot 0/3", DESCR: "NIM-2MFT-T1/E1 - T1/E1 Serial Module" NAME: "subslot 0/3 db module 0", DESCR: "PVDM4-128 Voice DSP Module" NAME: "PVDM subslot 0/4", DESCR: "PVDM4-256 Voice DSP Module" |
上記の例では、subslot0/2にアナログ系NIMカード(NIM-4FXS)、
subslot0/3 に T1/E1 NIMカードとPVDM4-128モジュールが搭載されています。
(備考:subslot0/4はマザーボード上のPVDM4モジュールです。)
show voice dsp capabilities slot X/X コマンドで、アナログNIMカードのDSPの
処理能力を確認します。
ISR4K# show voice dsp capabilities slot 0/2 Max Conference Parties per DSP: ISR4K# |
アナログNIMカードに搭載されているDSPモジュールのタイプがDM8147 -8で
処理能力(Credit)が120であることが分かります。
また、G.711(Low Complexity)、HC(High Complexity)、MC(Medium Complexity)
の何れのコーデックでも、1コールあたりに使用されるCreditが15であることが分かります。
アナログNIMカードの場合、コーデックの種別に関係なく、8コール(120÷15=8)の
音声の処理が可能です。
show voice dsp capabilities slot X/X dsp X コマンドで、T1/E1 NIMカードのDSP
の処理能力を確認します。dspの番号(id)の範囲は、PVDM4の容量に依存します。
(PVDM4-32:1、PVDM4-64:1、PVDM4-128:1~2、PVDM4-256:1~4)
ISR4K# show voice dsp capabilities slot 0/3 dsp 1 Voice Channels: ISR4K# |
上記の出力例の通り、PVDM4-64、128、256の場合、1dspあたりの処理能力(Credit)は 960 であることが分かります。(PVDM4-32の場合は、1dspあたり 480 Creditです。)
また、コールで使用されるCreditは、コーデック種別に依存し、G.711(Low Complexity)の場合は 15、MC(Medium Complexity)の場合は 20、HC(High Complexity)の場合は 30 になります。
1dspで処理できるコール数は、G.711等のLow Complexityの場合は 64コール(960÷15=64)、G.729A等のMC(Medium Complexity)の場合は 48コール(960÷20=48)、G.729等のHC(High Complexity)の場合は 32コール(960÷30=32)になります。
以上
参考ドキュメント:
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