こんにちは。
スタック構成のアップグレードの場合は全ての装置にイメージファイルを格納する必要があります。IOSの版数は16.12.8との事なので「cat3k_caa-universalk9.16.12.08.SPA.bin」を入手してご利用下さい。同じ機種(3850)なので型番ごとの違いはありません。
Flashに新IOSを展開するだけの十分な容量を確保するため、アップグレード前にFlashの掃除を実施する事を推奨します。
Switch# request platform software package clean switch all file flash:
Active装置のflashに.binファイルを配置したら、requestコマンドでアップグレードを実施します。装置がInstallモードで動作している事を前提とします。
request platform software package install switch all file flash:cat3k_caa-universalk9.16.12.08.SPA.bin auto-copy
※switch all オプションによりStack構成の全ての装置がインストール対象になります。
※auto-copyオプションを用いる事でStack構成の全ての装置に.binファイルがコピーされます。
インストールプロセスが完了したら、dir flash:で.pkgファイルが展開されていることを確認します。Flash:にコピーしたIOSイメージ(.bin)ファイルは不要なので、邪魔なら削除します。
reloadコマンドにより装置を再起動します。全ての装置を同時に再起動する必要がありますので再起動中は通信が全断します。マイナーバージョンのアップグレードなので時間を要すると思います。十分な停止時間を確保した上で実施下さい。
再起動後にBootLoaderで起動してきた場合は手動でBOOTします。BootLoaderによる起動を繰り返してしまう場合は手動BOOTになっているかもしれないので、自動Bootに設定を変更します。
switch:boot flash:packages.conf
switch:set MANUAL_BOOT no
以上でアップグレード作業は完了です。ただ、回答しておいてなんですが、記載内容に間違いがない事を保証は出来ません。公式であるCisco.comに記載された内容やご記載のCisco Communityの投稿「Catalyst3650/Catalyst3850 : バージョンのアップグレード手順」などをよくお読みになられた上で実施下さい。
また、Catalyst 3850のIOSを16.9系以降にアップグレードする場合はスマートライセンスに対応させる必要がありますので、call home関連の設定が必要になるとご認識下さい。
※導入済みのCat3850のIOSをバージョンアップする場合においては、追加でDNAライセンスを購入する必要はありません。
