はじめに
本ドキュメントは、NGIO control packet loss detected: module reloading エラーメッセージにより、ISR4K の Analog Voice NIM モジュールがリロードされた際に、取得必要なログおよび Kernel ログ取得方法について説明します。
必要なログ
NGIO control packet loss detected: module reloading エラーメッセージは、下記の状況で発生する可能性があり、発生状況によって取得必要なログが異なります。
- モジュールのクラッシュ
モジュールのクラッシュが発生すると、ISR4K の場合 /bootflash/core/module 配下にクラッシュファイルが生成されますので、該当ファイルを取得してご送付ください。
- 他の原因でモジュールとルータ間のコミュニケーションが切断されている
Linux Shell にて Kernel ログを取得し、Backplane 側で何かのエラーが出力されているのかを調査します。Kernel ログ取得方法は、本ドキュメントの「Kernel ログ取得方法」をご参照ください。
また、下記 show コマンドのログもあわせて取得頂き、ご送付ください。調査状況によって、追加のログを取得頂く場合があります。
- show tech
- show tech voice
Kernel ログ取得方法
【注意】Linux Shell にて、Cisco TAC エンジニアよりご案内したコマンド以外のものは実行しないでください。場合によって、デバイスが壊れるなどの問題が発生します。
1. Kernel ログは Linux Shell にて取得する必要がありますが、Linux Shell にアクセスするためには認証コードが必要のため、先ずデバイス上で認証コードを発行するための Public Key を生成します。
SSH にて下記コマンドを実行頂き、public key のリクエストを実施します。長い文字列の Public key が表示されますので、コピーしてください。
Router#req consent-token generate-challenge shell-access auth-timeout 1800
2. ステップ1でコピーした Public key およびログ取得作業の予定日時を TAC エンジニアにお知らせください。作業直前に、TAC エンジニアより Linux Shell に入るための認証コードを発行します。
【重要】認証コードの有効時間は30分のみとなりますので、必ず TAC エンジニアにログ取得作業時間を連絡し、作業直前に発行してもらうようにしてください。
3. 認証コードをもらいましたら、SSHにて下記コマンドを実行して、認証コードを投入します。
Router#request consent-token accept-response shell-access <認証コード>
*カーソル点滅が 5 秒以上続く場合、もう一度 [Enter] 押します。
4. その後、下記コマンドを実行し、Linux Shell にアクセスします。
Router#request platform software system shell
5. 以下のメッセージが表示されましたら、 [y] を入力します。
Activity within this shell can jeopardize the functioning of the system.
Are you sure you want to continue? [y/n] y
6. Linux Shell に入りましたら、以下のコマンドを実行し、出力されたログを取得してご送付ください。
※本コマンドの実行による機器への影響はありません。
$ dmesg -T