はじめに
Cisco Webex Calling クラウド電話システムに接続する ローカルゲートウェイ (LGW: Local Gateway) の設定例を紹介します。本ドキュメントは、Cisco Webex Control Hub におけるローカルゲートウェイの設定について紹介します。
本ドキュメントの内容は、2021 年 10 月 11 日時点の情報および IOS-XE 17.3.3 の構成を前提としています。最新の情報は以下の情報を確認してください。
Control Hub におけるローカルゲートウェイの設定
Control Hub へのログイン
https://admin.webex.com に管理者アカウントでログインします。

ロケーションの確認
本ドキュメントでは、初期セットアップ時にロケーション (Country: Japan) が作成されていることを前提としています。[コーリング] -> [ロケーション] をクリックし、ロケーションが作成されていることを確認してください。まだ作成していない場合は、[ロケーションの作成] をクリックしてロケーションを作成してください。

トランクの設定
[コールルーティング] -> [トランク] タブをクリックし、[トランクの追加] ボタンをクリックしてください。

トランクの [名前] を記入し、[デュアルアイデンティティサポート] を必ず [OFF] に変更して [保存] をクリックします。
日本ユーザの場合、デュアルアイデンティティサポートは OFF に変更する必要があります。ON の場合は SIP P-Asserted-Identity ヘッダの変更が行われず、内線通話における発信者番号が正しく通知されません。

トランクが作成され、トランクの情報が表示されますので、これらをメモしてください。後ほどこれらの情報をローカルゲートウェイに設定します。
パスワードは間違いやすいため、パスワードは手動でメモせずコピーアンドペーストを使うなどして記録してください。管理には十分に注意してください。

トランクの情報は、[トランク名] -> [管理] から確認することができます。

[ユーザ名の取得とパスワードのリセット] をクリックするとパスワードが生成されて表示されます。パスワードは一度しか表示されず、[ユーザ名の取得とパスワードのリセット] をクリックするたびに再生成されます(ウインドウを閉じた後の確認はできません)。
次のドキュメント以降では、以下の設定例を使用します。
登録ドメイン (Registrar Domain): 81213435.jp10.bcld.webex.com
トランクグループ OTG/DTG (Trunk Group OTG/DTG): lgw06676_lgu
回線/ポート (Line/Port): LGW02623_LGU ( @の前を使用します)
発信プロキシ アドレス (Outbound Proxy Address): ty10.sipconnect-jp.bcld.webex.com
ユーザ名 (Username): LGW06676_LGU
パスワード (Password): qgOqfn--3(
PSTN 接続の設定
ロケーションに関連付けられた PSTN 接続の設定を実施します。
設定したロケーションをクリックし、[PSTN 接続 管理] をクリックします。

[プレミスベースの PSTN] を選択して、[次へ] をクリックします。

作成したトランクを設定し、確認項目にチェックをつけ、保存します。ルーティングの選択肢としてルートグループを作成して選択することもできます。
PSTN 接続が [プレミスベースの PSTN] となっていることを確認します。

Webex Calling - ローカルゲートウェイの設定例 (2: LGW の登録) へ
参考情報