主な問題 |
show controller コマンドでは、次の例に示すように、E1または T1インターフェイス上でクロック スリップが繰り返されるのが表示されます。
Router#show controller e1 0/0 E1 0/0 is up. Applique type is Channelized E1 - balanced No alarms detected. alarm-trigger is not set Version info Firmware: 20020812, FPGA: 11 Framing is CRC4, Line Code is HDB3, Clock Source is Line. Data in current interval (97 seconds elapsed): 0 Line Code Violations, 0 Path Code Violations 4 Slip Secs, 0 Fr Loss Secs, 0 Line Err Secs, 0 Degraded Mins 4 Errored Secs, 0 Bursty Err Secs, 0 Severely Err Secs, 0 Unavail Secs Total Data (last 14 15 minute intervals): 1 Line Code Violations, 4 Path Code Violations, 425 Slip Secs, 0 Fr Loss Secs, 1 Line Err Secs, 0 Degraded Mins, 427 Errored Secs, 0 Bursty Err Secs, 0 Severely Err Secs, 0 Unavail Secs
デジタル エラーは、コールが廃棄されたり、ファックス送信が完了しないか失敗する原因になります。この問題はすべてのファックス機器で発生します。
この例では、Cisco CallManager 3.3(2) に登録された Skinny ベースの Analog Telephone Adapter(ATA)186 との間でファックス パススルーが使用されています。VoIP ネットワークのもう一方の端の Cisco IOS(R) ソフトウェア ゲートウェイは2621です。ただし、この問題は他の状況にも当てはまる可能性があります。
注:デフォルトのクロッキング設定は、回線からクロッキングを取得するデジタル インターフェイス用になっています。このような、デジタル インターフェイスが Time-Division Multiplexing(TDM; 時分割多重)バックプレーンを経由してクロックを調達する必要がある状況では、そのデフォルトのクロッキング モードを変更する必要があります。
クロッキングが正しく設定されていない場合、クロックのスリップが発生します。
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解決策
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この問題を解決するには、次のステップを実行します。
- 適切なコントローラの下で clock source line コマンドを発行します。Voice and WAN Interface Card(VWIC; 音声 WAN インターフェイス カード)コントローラ設定のデフォルトは clock source line です。ただし、再生されたクロックは Advanced Integration Module(AIM)モジュールの動作には使用されません。したがって、この設定はクロック スリップの問題の解決には不十分です。
- ルータが E1および T1 VWIC からクロックを再生し、それをバックプレーンを経由して AIM に渡せるようにするには、グローバル設定モードで network-clock-participate コマンドを発行します。複数の VWIC がインストールされている場合、適切な回数コマンドを繰り返します。
- ネットワーク クロック ソースおよびプライオリティを指定します。グローバル設定モードで network-clock-select コマンドを発行します。
次に設定例を示します。
Router#configure terminal Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z. Router(config)#network-clock-participate wic 0 Router(config)#network-clock-select 1 t1 0/0 Router(config)#^Z
システム クロッキングを確認するには、次の例のように show network-clocks コマンドを発行します。
Router#show network-clocks
同期クロッキングの詳細については、『ネットワーク・アクセス・サーバのためのクロック同期』の「NAS クロッキングコマンド」のセクションを参照してください。
クロッキング設定の背景情報の詳細については、『IOS ベースの音声対応プラットフォームでのクロッキング設定』を参照してください。
その他の有用な情報については、『2600XM / 2691 / 2800 / 3700 / 3800 プラットフォームでの NM-HDV2の DSP 機能の検証』を参照してください。
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