2022 年 8 月 31 日 (初版)
| TAC SR Collection |
| 主な問題 |
Webex Calling で Local Gateway (LGW) の BRI ポートが 3 ポート以上存在する環境で、2 ポート同時ダウン時にコール発信に失敗する事象が報告されています。1 ポートのみダウン時は発信ができるものの、2 ポート同時ダウン時は 3 ポート目で発信せず Webex Calling 側から SIP CANCEL メッセージが送信されコール発信がキャンセルされます。
コールフロー : Webex Calling -(SIP)-> LGW -(BRI)-> PSTN
設定例 : 以下のように dpg で BRI ポートを宛先として dial-peer に preference を設定した場合、dial-peer 101 / 102 で指定した BRI ポートが両方ともダウンした際にコール発信に失敗する。
voice class dpg 100 dial-peer 101 preference 1 dial-peer 102 preference 2 dial-peer 103 preference 3 dial-peer 104 preference 4
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| 原因 |
BRI は ポートがダウンしている場合でも、レイヤ 1 の使用を試みようとします。このタイムアウトが 8 秒であり、8 秒後でも使用できない場合はダウンと判断し、次の優先順位のポートの使用を試みます。
一方、Webex Calling 側の SIP タイムアウトは 12 秒です。BRI が 2 ポートダウンした場合は 16 秒後に 3 ポート目に遷移する動作になりますが、12 秒後の時点で Webex Calling 側から SIP CANCEL メッセージが送信され、コール発信に失敗します。 こちらは Webex Calling および LGW いずれも期待通りの動作です。また、これらのタイムアウト値を変更することはできません。
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| 解決策 |
2 ポートダウン時のコール発信失敗を完全に回避する方法はありません。2 ポート以上がダウンした場合、voice-class dpg の設定配下で、ダウンしている dial-peer の設定を消す、または優先度を下げる設定変更を行ってください。
あるいは、コール発信失敗を完全回避できるわけではありませんが、voice-class dpg の設定配下で preference 設定を行わないことで、ランダムに dial-peer が選択される動作となるため、2 ポートダウン時に全くコール発信できない状態を回避することは可能です。
参考 : voice-class dpg
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備考
各製品の TAC SR Collection の一覧は、よくある質問と解決方法 (TAC SR Collection) から確認できます。