IOS-XR: eXR の reload 関連コマンドについて

[kaztaked]

• はじめに
• 各コマンドの概要
• 各コマンドの使い方
• 参考情報

はじめに

eXR では、以下の画像に示すように、 RSP/RP/LC の CPU で2つの VM もしくは LXC が動作している( cXR では VM や LXC 自体が存在しない)ため、 reload 関連のコマンドを実行した際の挙動が cXR と異なります。
本ドキュメントでは eXR の各 reload 関連のコマンドの挙動についてまとめます。

 

各コマンドの概要

各コマンドの動作の概要は以下のようになります。

• "reload" コマンド
  XR CLI で実行する reload コマンドです。
  XR VM/LXC の reload をする際に使用します。
  オプションで指定することで特定のモジュールや全モジュールの XR VM/LXC の reload を実施することができます。
• "(admin) sdr default-sdr location <> reload" コマンド
  Admin CLI で実行するコマンドです。
  こちらも XR VM/LXC の reload をする際に使用します。
  前述の "reload" コマンドでも XR VM/LXC の reload が可能であるため、 reload を行う際にこちらのコマンドを使用することはあまりないかと思いますが、こちらのコマンドは最後の reload オプションを shut に変更することで XR VM/LXC の shutdown も実施することができます。
  オプションで指定することで特定のモジュールや全モジュールの XR VM/LXC の reload を実施することができます。
• "(admin) reload" コマンド
  Admin CLI で実行する reload コマンドです。
  Admin VM/LXC の reload をする際に使用します。
  オプションで指定することで XR VM/LXC も同時に reload したり、特定のモジュールの reload を実施することができます。
• “(admin) hw-module location <> reload” コマンド
  Admin CLI でで実行するコマンドです。
  ハードウェアを reload する際に使用します。
  オプションで指定することで特定のモジュールやシャーシ全体のハードウェアの reload を実行できます。

各コマンドの使い方

前章で説明したコマンドの簡単な使い方について記載します。

"reload" コマンド

## 0/RP0/CPU0 の XR VM/LXC の reload
RP/0/RP0/CPU0:IOS-XR# reload location 0/RP0/CPU0

## 全モジュールの XR VM/LXC の reload
RP/0/RP0/CPU0:IOS-XR# reload location all

"(admin) sdr default-sdr location <> reload" コマンド

## admin モードへ移行
RP/0/RP0/CPU0:IOS-XR# admin

## 0/RP0/CPU0 の XR VM/LXC の reload
sysadmin-vm:0_RP0# sdr default-sdr location 0/RP0/VM1

## 全モジュールの XR VM/LXC の reload
sysadmin-vm:0_RP0# sdr default-sdr location all

"(admin) reload" コマンド

こちらのコマンドでは location all で全モジュールを指定することはできません。

## admin モードへ移行
RP/0/RP0/CPU0:IOS-XR# admin

## 0/RP0/CPU0 の Admin VM/LXC の reload
sysadmin-vm:0_RP0# reload admin location 0/RP0
sysadmin-vm:0_RP0# reload location 0/RP0 admin

## 0/RP0/CPU0 の XR と admin VM/LXC の reload
sysadmin-vm:0_RP0# reload all location 0/RP0
sysadmin-vm:0_RP0# reload location 0/RP0 all

“(admin) hw-module location <> reload” コマンド

## admin モードへ移行
RP/0/RP0/CPU0:IOS-XR# admin

## 0/RP0/CPU0 のハードウェアの reload
sysadmin-vm:0_RP0# hw-module location 0/RP0 reload

## 全モジュールのハードウェアの reload
sysadmin-vm:0_RP0# hw-module location all reload

参考情報

Difference Between 32-bit and 64-bit OS
https://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/routers/asr9000/migration/guide/b-migration-to-ios-xr-64-bit/m-difference-32-bit-and-64-bit-os.pdf

[kaztaked]

はじめに

eXR では、以下の画像に示すように、 RSP/RP/LC の CPU で2つの VM もしくは LXC が動作している( cXR では VM や LXC 自体が存在しない)ため、 reload 関連のコマンドを実行した際の挙動が cXR と異なります。
本ドキュメントでは eXR の各 reload 関連のコマンドの挙動についてまとめます。

 

各コマンドの概要

各コマンドの動作の概要は以下のようになります。

• "reload" コマンド
  XR CLI で実行する reload コマンドです。
  XR VM/LXC の reload をする際に使用します。
  オプションで指定することで特定のモジュールや全モジュールの XR VM/LXC の reload を実施することができます。
• "(admin) sdr default-sdr location <> reload" コマンド
  Admin CLI で実行するコマンドです。
  こちらも XR VM/LXC の reload をする際に使用します。
  前述の "reload" コマンドでも XR VM/LXC の reload が可能であるため、 reload を行う際にこちらのコマンドを使用することはあまりないかと思いますが、こちらのコマンドは最後の reload オプションを shut に変更することで XR VM/LXC の shutdown も実施することができます。
  オプションで指定することで特定のモジュールや全モジュールの XR VM/LXC の reload を実施することができます。
• "(admin) reload" コマンド
  Admin CLI で実行する reload コマンドです。
  Admin VM/LXC の reload をする際に使用します。
  オプションで指定することで XR VM/LXC も同時に reload したり、特定のモジュールの reload を実施することができます。
• “(admin) hw-module location <> reload” コマンド
  Admin CLI でで実行するコマンドです。
  ハードウェアを reload する際に使用します。
  オプションで指定することで特定のモジュールやシャーシ全体のハードウェアの reload を実行できます。

各コマンドの使い方

前章で説明したコマンドの簡単な使い方について記載します。

"reload" コマンド

## 0/RP0/CPU0 の XR VM/LXC の reload
RP/0/RP0/CPU0:IOS-XR# reload location 0/RP0/CPU0

## 全モジュールの XR VM/LXC の reload
RP/0/RP0/CPU0:IOS-XR# reload location all

"(admin) sdr default-sdr location <> reload" コマンド

## admin モードへ移行
RP/0/RP0/CPU0:IOS-XR# admin

## 0/RP0/CPU0 の XR VM/LXC の reload
sysadmin-vm:0_RP0# sdr default-sdr location 0/RP0/VM1

## 全モジュールの XR VM/LXC の reload
sysadmin-vm:0_RP0# sdr default-sdr location all

"(admin) reload" コマンド

こちらのコマンドでは location all で全モジュールを指定することはできません。

## admin モードへ移行
RP/0/RP0/CPU0:IOS-XR# admin

## 0/RP0/CPU0 の Admin VM/LXC の reload
sysadmin-vm:0_RP0# reload admin location 0/RP0
sysadmin-vm:0_RP0# reload location 0/RP0 admin

## 0/RP0/CPU0 の XR と admin VM/LXC の reload
sysadmin-vm:0_RP0# reload all location 0/RP0
sysadmin-vm:0_RP0# reload location 0/RP0 all

“(admin) hw-module location <> reload” コマンド

## admin モードへ移行
RP/0/RP0/CPU0:IOS-XR# admin

## 0/RP0/CPU0 のハードウェアの reload
sysadmin-vm:0_RP0# hw-module location 0/RP0 reload

## 全モジュールのハードウェアの reload
sysadmin-vm:0_RP0# hw-module location all reload

参考情報

Difference Between 32-bit and 64-bit OS
https://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/routers/asr9000/migration/guide/b-migration-to-ios-xr-64-bit/m-difference-32-bit-and-64-bit-os.pdf