SGW が HLCOM(High Latency Communication ) と DDN(Downlink Data Notification) Failure Indication を受信した場合の DL(Downlink) packet の取り扱いについて、StarOS version 21.27.5 の simulator を使った試験結果のまとめとなります。
HLCOM の機能についてはこちらのページもご参照いただければと思います。
https://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/wireless/asr_5000/21-28/ultra-iot-csgn-admin-guide/21-28-ultra-iot-csgn-admin/21-17-Ultra-IoT-CSGN-Admin_chapter_01011.html
例えば、下記のようなシナリオの場合、
1. SGW が MME より DL Buffering Duration Time=60s が設定された DDN Acknowledgement を受信
2. SGW が MME より DDN Failure Indication を受信
3. SGW が PGW より DL packet を受信
SGW は 1. の受信から 60 秒間 DL packet を保持します。その間 UE(User Equipment) の圏内復帰によりトリガーされる Modify Bearer Request を受信しなかった場合、保持していた packet を drop します。
その後、PGW より DL packet をした際は MME に対し DDN を送信します。
1.を受信しないシナリオでは、SGW は 設定された ddn failure-action pkt-drop-time の間 PGW より受信した DL packet を drop し、timer 満了後に受信した DL packet に対し MME へ DDN を送信する動きとなりますが、HLCOM 受信時は、そちらの定義が優先される動きとなります。
<ddn failure-action 設定例>
sgw-service SGW
ddn failure-action pkt-drop-time 20