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YAMADA Akinori
Cisco Employee
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1. はじめに

このドキュメントでは、リンクフラップ時のトラブルシューティングを提供します。

 

2. 概要

リンクフラップが発生し、L1 の切り分けを行なっても事象が収束しないといった SR ケースが未だ多くオープンされます。リンクフラップの原因については主に二つあり,それぞれの場合のログの出力や切り分け方法について解説します。

 

3. リンクフラップの原因について

主なリンクフラップの原因として以下の二つが挙がられます。

  • 物理層に起因するリンクフラップ
  • LACPDU の受送信に起因するリンクフラップ

物理層に起因するリンクフラップの際には以下のようなログが出力されます。独立したポート、もしくはポートチャネルのメンバーポートで "ETHPORT-5-IF_DOWN_LINK_FAILURE" といった SYSLOG メッセージが出力されます。

2014 Jan 22 16:55:15 switch %ETHPORT-5-IF_DOWN_LINK_FAILURE: Interface Ethernet1/8 is down (Link failure)
2014 Jan 22 16:55:29 switch %ETHPORT-5-SPEED: Interface Ethernet1/8, operational speed changed to 10 Gbps
2014 Jan 22 16:55:29 switch %ETHPORT-5-IF_DUPLEX: Interface Ethernet1/8, operational duplex mode changed to Full
2014 Jan 22 16:55:29 switch %ETHPORT-5-IF_RX_FLOW_CONTROL: Interface Ethernet1/8, operational Receive Flow Control state changed to off
2014 Jan 22 16:55:29 switch %ETHPORT-5-IF_TX_FLOW_CONTROL: Interface Ethernet1/8, operational Transmit Flow Control state changed to off
2014 Jan 22 16:55:29 switch %ETHPORT-5-IF_UP: Interface Ethernet1/8 is up in Layer3
※ "LINK_FAILURE" は物理層の問題により引き起こされます。

 

LACPDU の受送信に起因するリンクフラップの際には以下のようなログが出力されます。ポートチャネルのメンバーポートで "ETHPORT-5-IF_DOWN_INITIALIZING" といった SYSLOG メッセージが出力されます。

2011 Feb 25 21:23:24.004 switch %ETH_PORT_CHANNEL-5-PORT_DOWN: port-channel10: Ethernet1/1 is down
2011 Feb 25 21:23:24.034 switch %ETHPORT-5-IF_DOWN_INITIALIZING: Interface Ethernet1/1 is down (Initializing)
2011 Feb 25 21:23:29.677 switch %ETH_PORT_CHANNEL-5-PORT_UP: port-channel10: Ethernet1/1 is up
※"INITIALIZING" は、LACPDU のタイムアウトや対向から受信した LACPDU により引き起こされます。

 

4. 切り分け方法

以下にそれぞれのリンクフラップの原因に対する切り分け方法を記します。

 

4.1. 物理層に起因する場合の切り分け

物理層に起因するリンクフラップが発生した場合は、以下のような物理層のコンポーネントの切り分けを行います。

  • GBIC/SFP/ケーブルの挿抜
  • GBIC/SFP の交換
  • ケーブルの交換
  • 収容ポートの変更
Japan TAC にケースをオープンする際は、少なくとも以下の tech-support、もしくは tech-support で実行されるコマンドのログを取得いただくと助かります。
  • show tech-support 
  • show tech-support ethpm

 

4.2 LACPDU の受送信に起因する場合の切り分け

LACPDU の受送信に起因する場合は、実際に LACPDU のやりとりが行なわれているか、受送信している LACPDU の LACP State が適切かを確認する必要があります。
確認にはリンクフラップした両端でパケットキャプチャを実施し、また Nexus スイッチ側では Etheranalyzer で CPU 宛のパケットもキャプチャします。

Japan TAC にケースをオープンする際は、少なくとも以下の tech-support、もしくは tech-support で実行されるコマンドのログを取得いただくと助かります。
  • show tech-support
  • show tech-support lacp all

 

5. 備考

このドキュメントの情報は、2017年10月の時点でのものとなります。このドキュメントの内容について予告なく変更される場合があります。

このドキュメントのログは Nexus 5500UP [7.3(2)N1(1)] の出力となります。プロダクトや NX-OS のバージョンによって若干の差異がある場合があります。
 
 

6. 関連コンテンツ

 
 
(作成日:2017 年 10 月 25 日)
(更新日:ー)
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