キャンセル
次の結果を表示 
次の代わりに検索 
もしかして: 
cancel
259
閲覧回数
1
いいね!
0
コメント
fenglliu
Cisco Employee
Cisco Employee

本文書では、C225M6 / C245M6 サーバのマザーボード交換手順について説明します。

[作業前確認]
【パーツ手配時の注意点】
TPM(Trusted Platform Module)を搭載しているサーバを交換する場合、TPMは交換後に載せ替えが出来ないため、筐体(マザーボード)交換の度に手配する必要があります。
手配する必要があるか否かを判断するため、technical support data からTPMの有無を確認します。
\tmpの配下、tech_support の Querying All IPMI Sensors、及び tech_support.frupids にてTPM (FM_TPM_CARD_PRS) の存在有無を確認します。
<例:C225 M6>
Querying All IPMI Sensors:
FM_TPM_CARD_PRS | disc -> | discrete | 0x0180 | na | na | na | na | na | na |
VRD_P1_VRHOT          | disc -> | discrete | 0x0180 | na | na | na | na | na | na |
P1_PVDDQ_VRHO T    | disc -> | discrete | 0x0180 | na | na | na | na | na | na |
VRD_P2_VRHOT          | disc -> | discrete | 0x0180 | na | na | na | na | na | na |

0x0180(搭載されていない)
tech_support.frupids
FRU Device Description : FRU_TPM (ID 3)
Device not present (Requested sensor, data, or record not found)

Querying All IPMI Sensors:
FM_TPM_CARD_PRS| disc -> | discrete | 0x0280 | na | na | na | na | na | na |
VRD_P1_VRHOT        |disc -> | discrete | 0x0180 | na | na | na | na | na | na |
P1_PVDDQ_VRHOT   | disc -> | discrete | 0x0180 | na | na | na | na | na | na |
VRD_P2_VRHOT        | disc -> | discrete | 0x0180 | na | na | na | na | na | na |
P2_PVDDQ_VRHOT   | disc -> | discrete | 0x0180 | na | na | na | na | na | na |

0x0280(搭載されている)
tech_support.frupids
FRU Device Description : FRU_TPM (ID 3)
Board Mfg : Cisco Systems Inc
Board Product : UCSX-TPM2-002B-C
Board Serial : FCHXXXXXXXX

 

- FE作業
1.CIMC の[Chassis/シャーシ]タブで[Faults and Logs/障害とログ]メニューを選択し、右画面の[Fault Summary/障害の概要]を確認して、発生しているFaultを確認します。こちらのFaultについては後ほど確認するため、念のためメモしておいて下さい。

fenglliu_0-1739857580932.png

2.[Chassis/シャーシ] メニュー配下の[概要]を選択し、右画面で対象のサーバの BIOS バージョンと Firmware バージョンを確認します。

fenglliu_1-1739857632091.png


[作業手順]

- お客様作業 (FE 作業前)
1.OS のシャットダウンおよび電源を停止します。

2.CIMC の設定を必要に応じて下記ページご参照の上バックアップを取得します。
- [UCS C] CIMC 4.x の設定のエクスポート方法とインポート方法
https://community.cisco.com/t5/-/-/ta-p/4572329

3.CIMC の画面から、[Admin/管理者] タブ配下にある [Network/ネットワーキング] から以下の情報を控えていただき、作業員にお伝えください。

<設定項目>

NIC mode:
CIMC IP:
Prefix/Subnet:
Gateway:
NIC redundancy:
Port Properties:

</>

fenglliu_3-1739857749909.png

 

- FE 作業
1.ケーブルを元の状態に戻せるように、ラベリング処理をします。

2.機器の電源が off であることを確認し、サーバの後方にある電源コードを外します。

fenglliu_4-1739857794166.png

3.ネットワークケーブルなど、他のケーブルを全て外します。

4.ラックの前方から機器の両側にあるネジを外し、機器をラックから外します。

fenglliu_5-1739857854699.png

5.上部カバーを取り外します。

カバーラッチがロックされている場合は、ロックを横にスライドさせて解除します。
ラッチのロックが解除されると、ハンドルが持ち上がり、ハンドルをつかむことができます。
ラッチの端を持ち上げて、垂直に 90 度回転するようにします。
同時に、カバーを背後方向にスライドさせ、上部カバーをサーバからまっすぐ持ち上げ、横に置きます。

 

fenglliu_10-1739858085716.png

 


6.対象の機器から、装着されている下記の FRU を外します。

6.1. Power Supply
6.2. HDD/SSD
6.3. RAID Controller BBU / SuperCap
6.4. Memory DIMM
6.5. MLOM Card
6.6. PCIe Riser Card / PCIe Card
6.7. Heatsink / CPU (*1)
6.8. Option:Mini-Storage Module
6.9. Option:Internal USB Drive (PCIe Riser Card 1 の下)
6.10.Option:Chassis intrusion switch (シャーシ侵入スイッチ)

(*1) システム シャーシを交換し、既存の CPU を新しいシャーシに移動する場合は、CPU からヒートシンクを分離する必要はありません。

7.備品機器の天板を外し、[6.] にて外した FRU を装着します。TPMの装着が必要な場合は、新しいTPMを装着します。

8.備品機器に天板を戻します。

9.FRU 装着完了の備品機器をラックにラッキングします。

10.電源コード以外のケーブルをラベリング通りに戻します。

11.電源コードを Power Supply にしっかり装着します。

12.電源ボタンを押し、機器を起動します。

13.BIOS 画面に入り、サーバの時間をUTC(日本時間 - 9時間)で設定します。
時間の設定方法については、下記の弊社資料をご参照ください。
- [UCS] UCS C-Series サーバのBIOS 設定方法について
https://community.cisco.com/t5/-/-/ta-p/3143814

TPMを装着した場合は、TPMの有効化(Enablement)はBIOSメニューから実施します。
以下の記事をご参照ください。
- [UCS C]TPM 2.0の設定方法
https://community.cisco.com/t5/-/-/ta-p/4460925

14.CIMC の設定画面にて、お客様から下記の情報をいただき、それぞれの項目を設定します。
<設定項目>

NIC mode:
CIMC IP:
Prefix/Subnet:
Gateway:
NIC redundancy:
Port Properties:

</>

CIMC の初期設定については、下記の弊社資料をご参照ください。
- [UCS] UCS C-Series サーバのCIMC初期設定方法について
https://community.cisco.com/t5/-/-/ta-p/3142421

15.CIMC へのアクセスが可能であることを確認します。

16.CIMC の画面にて、ハードウェアに異常が無いことを確認します。

17.下記のページを参照の上、CIMC および BIOS のバージョン合わせを実施します。
- UCS C-Series HUU によるアップグレード方法 (M6 サーバ)
https://community.cisco.com/t5/-/-/ta-p/4697342

 

 

[交換後の確認手順]
- FE作業
1.CIMC の GUI にアクセスし、[Chassis/シャーシ] メニュー配下の[Summary/概要]を選択し、交換したサーバが正常に認識されているか、BIOS バージョンと Firmware バージョンが元通りであることを確認します。

fenglliu_0-1739873547515.png

2.CIMC の[Chassis/シャーシ]タブで[Faults and Logs/障害とログ]メニューを選択し、右画面の[Fault Summary/障害の概要]を確認して、新しく Fault が発生していないことを確認します。

fenglliu_1-1739873567808.png

 

 

- お客様作業 (FE 作業後)
1.CIMC の設定を必要に応じて下記ページをご参照の上バックアップからリストアします。
- [UCS C] CIMC 4.x の設定のエクスポート方法とインポート方法
https://community.cisco.com/t5/-/-/ta-p/4572329

2. OS が正常に起動することを確認します。なお、マザーボードを交換後、 オンボード NIC の MAC address が変わるため、ご利用の OS によってネットワークインターフェイスの再設定を行う必要がございます。詳しい設定手順は各 OS ベンダーが提供している文書をご参照ください。



[参考資料]

Cisco UCS C225 M6 Server Installation and Service Guide
https://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/unified_computing/ucs/c/hw/c225m6/install/c225m6/m_maintaining-the-server.html

Cisco UCS C245 M6 Server Installation and Service Guide
https://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/unified_computing/ucs/c/hw/C245m6/install/c245m6/m_maintaining-the-server.html

 

 

Getting Started

検索バーにキーワード、フレーズ、または質問を入力し、お探しのものを見つけましょう

シスコ コミュニティをいち早く使いこなしていただけるよう役立つリンクをまとめました。みなさんのジャーニーがより良いものとなるようお手伝いします