Q1.セッションで言及されていたSDMテンプレートはどの様に変更しますか?
A1.show sdm preferコマンドで現在の添付レートが確認できます。Sdm preferコマンドで添付レートを変更します。
Q2.CPU使用率が一時的に上昇する様なケースでは、どのようにログを取得したらよいでしょうか?
A2.process cpu thresholdコマンドでCPU使用率がある値になった場合にロギングする様に設定し、その出力をトリガにEEMでログ取得を行うといった事が可能です。
Q3.セッションで言及されていた、4500シリーズスイッチや6500シリーズスイッチでどの様にCOPPを設定しますか?
A3.6500ではMQCのCLIを使用して設定できます。設定はインターフェースではなく、コントロールプレーンに対して適用します。4500ではsystem-cpp-policyというポリシーを使用して設定します。事前定義されたclassを使用する事も、新たに作成したclassで定義する事も可能です。
Q4.CPU使用率が高い状況でも、パケット転送に問題が発生しなかったのですが、それは何故でしょうか?
A4.スイッチは殆どのトラフィックをH/W転送処理しますので、転送情報を作成する様な際を除けば、トラフィックの転送には基本的にCPUは関与しないため、CPU使用率の影響を受けません。
Q5.Catalyst6500シリーズスイッチでは、CPUが二つあると聞きましたが、どのような違いがあるのでしょうか?
A5.RPとSPという二つのCPUがあり、一般的にルータ関連の処理はRPが、L2等のスイッチに関連する処理はSPが行います。
Q6.H/W不具合が原因でCPU使用率が上昇する事はあるのでしょうか?
A6.H/W転送情報を格納するメモリの不具合などで、トラフィックがCPU処理されるようなケースもあります。なので、トラブルシューティングの過程で、H/W交換による切り分けが有効なケースもあります。
Q7.High CPUになった場合の懸念事項は何でしょうか?
A7.スケジュールイングに従い、ひとつのプロセスがずっと処理を占有し続ける様なことはなく、他のプロセスに処理をゆずったりして動作しますので、CPU使用率が100パーセントに近い様な状態に張り付いているようなケースでなければ基本的に問題は発生しませんが、100パーセント近い様な状況であれば、CPUで処理しなければならないパケット、様々なコントロールパケット等が影響をうけ、様々なプロトコルの動作が不安定になったりする場合があります。。
Q8.CPU SPANやnetdrはCPU使用率に影響を与えますか?
A8. 基本的には影響を与えません。
Q9.Catalyst6500シリーズスイッチでCPU SPANを行う際に、何故CPUが受信しているトラフィックのSPANを行う場合にTxを指定し、送信しているトラフィックを指定する場合にRxを指定するのでしょうか?
A9.Inband controller ASICでSPANを行っているため、Inband controller ASICからみたRxとTxという事になります。CPUが受信しているトラフィックはInband controller ASICから見るとTxですし、CPUが送信しているトラフィックは、Inband controller ASICから見るとRxになります。
Q10.PortASICがもつCPU向けトラフィックの送信キューは、設定で変更可能でしょうか?
A10. 設定によりキューのサイズ等を変更する事はできません。
Q11.Stack構成のスイッチの場合、StackのメンバスイッチのCPUはどの様に使用されるのでしょうか?
A11. L3の機能はマスタスイッチがつかさどっていますので、マスタのCPUだけで行われますが、MAC Addressの学習やSTP等、L2の処理は基本的にメンバスイッチのCPUでも処理が行われます。
Q12. CPU使用率が高騰し、コンソール接続も受け付けなくなってしまっている様な場合があったとしたら、どのように対応したら良いでしょうか?
A12. コンソール接続も受け付けない様な状態に陥るというケースはあまりないかと思いますが、たとえばL2ループが原因でそのような状態に陥っている場合などは、激しくLEDが点滅しているポートのケーブルや、ループ構成になっている箇所のケーブルを抜いてみたりすると、一時的にループ構成が解消されるので、現象が収まる事が考えられます。機器の再起動を試みる様な状況の前に、そういったことも試すといいかもしれません。
Q13. show techを実行するとCPU使用率が上がる場合があるのですが、何か良い対策はないでしょうか?
A13. show techの様な出力の多いコマンドを実行する場合には、コンソール経由ではなく、telnetを使用した方がCPU使用率を抑えられます。
Q14. Cat3750X-24TS(12.2(55)SE5)で"Hulc LED Process"が高くなる理由と、低下させる方法をお教え下さい。
A14.該当機器では、Hulc LED Processは、LEDに関する処理だけでなく様々な処理を行っており、このプロセスの使用率がある程度上昇する事は機器の実装動作となります。また、この動作に起因して問題が発生するという事も通常ありません。
Q15. cpuで処理するパケットの種類とそのキューの出力コマンドがありましたが、例えば、NW CTLパケットとか、SW自身宛てのunicastなどがありましたが、Broadcastがなかったように思います。そこで質問です。
1. VLAN interfaceが属しているVLAN内のBroadcastもcpuで処理されるという理解でよいですか?
2. そのqueue情報などを表示されるコマンドはありますか?
3. VLAN InterfaceがそのVLANに属していない場合、Broadcast/Multi
A15. ブロードキャストもCPU処理が発生します。どの様なブロードキャストを受信しているのか確認するためには、セッションで説明させて頂いた方法があります。
Q16. 現在運用中のネットワークにて、SNMPパケットによるCPU高負荷の為パケットがドロップする事が見られます。機種はCat3560です。Catalyst側の対応でSNMPパケットによるCPU高負荷を防ぐ方法があればご教示下さい。
A16. 3560あてのSNMPパケットであれば、CPUで処理する必要がありますので、たくさん受信すればCPU使用率は一時的に上昇しますし、そういったパケットが一部破棄される事があります。この動作は実装動作となり、スイッチ宛てのSNMPパケットをたくさん受信している状況でCPU使用率を上げない方法や、こういったパケットを破棄させない方法は、該当機器では基本的にありません。意図しない機器からのSNMPパケットという事であれば、ACLを使用して機器が受信しない様にしてしまう事は可能です。
Q17. 本日 説明頂いた showコマンドは show tech-supportコマンドの中に含まれているのでしょうか?別途 コマンドを発行して取得する必要があるのでしょうか?
A17. 含まれていないものが大半ですので、別途コマンドを実行して頂く必要があります。
Q18. 3750シリーズでshow runを取得すると100%に達しますが、瞬間的な物なので、気にせずに取得してよいのでしょうか?
A18. 瞬間的なものであり過去に問題が発生した事もないのであれば、あまり気にされる必要はないと思います。
Q19.Cat3750xで平均60~70%のCPU負荷だが、対策が必要でしょうか?安定稼働の目安をお教え下さい。
A19. 機器の種類や設定内容、使用されている環境により一概に言えませんが、60~70%の使用率で問題が発生するという事は通常ないと思います。90パーセント以上等の値が継続する様な状況が確認できるのであれば、対策を考えた方がよいかもしれません。
Q20.もしセッション中で話が合ったら申し訳ないのですが、CPUが高いとは、どの程度の数値になりますでしょうか?
A20. どの数値であれば高い/低いという事は一概に言えません。機器の種類や設定内容、使用されている環境によりCPU使用率は異なります。通常運用頂いている中で、ベースとなる数値把握頂き、その値と比較する必要があります。
Q21.EEMに関する資料も後日ダウンロード可能でしょうか?
A21. はい。こちらからダウンロードいただくことが可能です。