2023年1月25日 (初版)
TAC SR Collection |
主な問題 |
vManage を 20.6 台以降へバージョンアップすると、バージョンアップ完了後にカスタムアプリケーションを用いたポリシーが機能 しなくなる場合があります。
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原因 |
この問題は CSCwd35357 として報告されています。 CSCwd35357 - vManage SD-AVC Cloud Connector disabled during vManage upgrade
vManage 上の SD-AVC Cloud Connector の設定状態を示す SD-AVC からの API 応答内容が、バージョンアップの最中に「設定有効」 から「設定無効」に意図せず書き換えられる場合があり、それによって vManage 上の SD-AVC Cloud Connector 設定が強制的に無効化 されることが原因となります。vManage 上の SD-AVC Cloud Connector 設定が無効化されると、パブリックインターネットサイトなど の最新のアドレス情報が受信できなくなるため、カスタムアプリケーションを用いたポリシーが機能しなくなる場合があります。
Cisco Cloud Connector の概要については下記をご参照ください。 What is Cisco Cloud Connector?
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解決策 |
復旧策: バージョンアップ完了後に、Administration -> Settings 配下にある SD-AVC Cloud Connector 設定を再度有効化してください。 その後、作成済のカスタムアプリケーションに対して、下記の再設定操作を実行してください。
1. vManage のメニューから Configuration > Policies を選択 2. 右上の “Custom Options” のプルダウンから “Centralized Policy” の “Lists” を選択 3. “Custom Applications” タブを選択 4. 設定済 Application の右端の Action から Edit を選択 5. 内容を変更せずに Save ボタンをクリック ※ 4~5 は、設定されている全ての Application に対して実行してください。
暫定回避策: vManage にて、あらかじめ以下のコマンドを実行することでバージョンアップ中に SD-AVC Cloud Connector 設定が意図せず無効化 される事象を回避することができます。( vManage 20.3 台より有効な手順となります ) ※ 以下のコマンドは root 権限にて実行する必要があります。 root 権限の取得方法は下記記事をご参照ください。 SD-WAN: Viptela OS での root 権限の取得方法について
1. 以下コマンドを実行して SD-AVC コンテナへログインします。 docker exec -it sdavc_container /bin/bash
2. SD-AVC コンテナへログイン後、下記 2 つのコマンドを実行します。 mkdir /scratch/postgresql/recovery cp /scratch/recovery/db.sql /scratch/postgresql/recovery/
3. 「 exit 」 を 2 回入力し、 SD-AVC コンテナと vManage root 権限からログアウトしてください。
恒久対策: CSCwd35357 の問題が改修されたソフトウェアを使用してください。
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備考
本不具合は、Bug Search Tool でも確認できます。
各製品の TAC SR Collection の一覧は、よくある質問と解決方法 (TAC SR Collection) から確認できます。