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JapanTAC_CSC
Level 7
Level 7

2022年4月24日 (初版)
2022年5月13日: (不具合のタイトルが更新されました)

TAC SR Collection
主な問題

IOS-XR で動作するルータにおいて、100G リンクに対する OSPF Opaque LSA の Maximum Bandwidth Sub-TLV の値が誤った値となる事象が報告されています。

RP/0/RP0/CPU0:NCS5500#show ospf database opaque-area ext-link x.x.x.x self-originate
Thu Mar 24 11:31:49.083 JST


            OSPF Router with ID (1.1.1.1) (Process ID 101)

                Type-10 Opaque Link Area Link States (Area 0)

  LS age: 785
  Options: (No TOS-capability, DC)
  LS Type: Opaque Area Link
  Link State ID: x.x.x.x
  Opaque Type: 8
  Opaque ID: 292
  Advertising Router: 1.1.1.1
  LS Seq Number: 8000001c
  Checksum: 0xe7be
  Length: 168

    Extended Link TLV: Length: 144
      Link-type : 1
      Link ID   : 1.1.1.1
      Link Data : y.y.y.y
---snip---

     Link MAX BW sub-TLV: Length: 4
         Maximum bandwidth : 3910065408      <<<<<<<  100G interface

上記出力内の Maximum bandwidth : の値は GigaBytes 形式で表示されるので 100G リンクに対しては
100Gbps/8 = 12.5 GigaBytes = 12500000000 と表示されるべきですが、3910065408 (= 31.28Gbps) と表示されていることが確認できます。

これは単なる表示上の問題ではなく、誤った値が LSLIB (Link State Library) に送信され BGP-LS によって広報されてしまう場合があり、結果として Segment Routing における path 計算に影響が発生する場合があります。
なお、この問題は 100G 物理 I/F だけでなく 100G を超える帯域を持つ Bundle-Ether I/F でも発生が確認されています。

原因

この問題は CSCwb38475 として報告されています。
CSCwb38475 Incorrect value is displayed in the MPLS-TE LSA with MAX Bandwidth sub-TLV.

解決策

下記の設定を行うことでこの問題を回避することができる可能性があります。

router ospf 100
 area 0
  mpls traffic-eng

恒久対処としては CSCwb38475 の修正バージョンを使用する必要があります。

備考
本不具合は、Bug Search Tool でも確認できます。
各製品の TAC SR Collection の一覧は、よくある質問と解決方法 (TAC SR Collection) から確認できます。

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