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Hironari Harimoto
Cisco Employee
Cisco Employee

 

 

はじめに

本ドキュメントでは、vManage GUI 画面上でデバイスの統計情報が表示されない場合の対応方法について記載します。
本ドキュメントは、vManage のバージョン 20.3.4.1 で確認した内容をもとに作成しています。

 

デバイスの統計情報が表示されない場合の対応方法について

vManage をご利用中に、下記サンプル画像のように vEdge などのデバイスの CPU や メモリの使用率情報、デバイスの
トラフィック情報などの統計情報が表示されなくなる場合があります。

サンプル 1 : CPU や メモリの統計表示画面
pic1.jpg

 

サンプル 2 : WAN スループット の統計表示画面
pic2.jpg

 

サンプル 3 : トンネルインターフェースのトラフィック統計表示画面
pic3.jpg

 

vManage 20.3.2 以降より、vManage は自身の /opt/data 領域の使用率を都度チェックし、使用率が 80% 以上となった場合
に統計情報の収集・表示処理を停止する動作が実装されております。その動作によって、このような事象が発生する場合が
あります。このような事象が見られた場合は、/opt/data 領域の使用率を確認の上、復旧を行ってください。
各手順は下記の通りとなります。

 

1) /opt/data 領域の使用率が 80% 以上となっていることの確認方法

  1. vManage へ admin 権限を持つユーザーで SSH ログインし、 下記コマンドを実行します。

vManage# vshell
vManage:~$ df -h


  2. 上記コマンドを実行後、下記のようにマウント先が /opt/data となっているファイルシステムの使用率を確認します。
      使用率が 80% 以上となっている場合は、 統計情報の収集・表示処理が停止しているためにこの事象が発生している
      ものと判断できますので、後続の復旧手順を実行します。
      ※ ここでは、コマンドの出力結果から /opt/data 領域のもののみ抜粋しています。

vManage:~$ df -h
Filesystem      Size  Used Avail Use% Mounted on
/dev/nvme    985G  740G  196G  80% /opt/data

 

2) 復旧手順

  1. vManage へ admin 権限を持つユーザーで SSH ログインし、 下記コマンドを実行します。

vManage# vshell
vManage:~$ curl -X GET "localhost:9200/_cat/indices?v"


  2. 上記コマンドを実行後、 下記のように index 列に 「dpistatistics_YYYY_MM_DDtHH_MM_SS」という命名規則の
      インデックス名が出力されます。出力されたものの内、一番古い日付となっているインデックス名を控えます。
      ※ ここでは、コマンドの出力結果から「dpistatistics_YYYY_MM_DDtHH_MM_SS」という命名規則のインデックス
          名のもののみ抜粋しています。文章の折り返しによって出力結果が分かりづらくなっておりますので、下記内容を
          テキストエディタなどへコピー&ペーストしてご確認ください。

vManage:~$ curl -X GET "localhost:9200/_cat/indices?v" 
health status index                                                      uuid                   pri rep docs.count docs.deleted store.size pri.store.size
green  open   dpistatistics_2022_05_12t12_20_21                          pANjosZuTxmzBwR8-wsI-w   1   0    3388057            0    533.2mb        533.2mb
green  open   dpistatistics_2021_09_02t18_06_11                         DdxBbrwmS4ac_VUI9j6RMA   1   0    3908283            0      1.5gb          1.5gb


  3. 控えたインデックス名を含める形で、下記コマンドを実行し、古い統計データを削除します。
      コマンドの実行後に「 {"acknowledged":true} 」が表示されれば、削除処理は正常に完了しています。

vManage:~$ curl -XDELETE http://localhost:9200/dpistatistics_2021_09_02t18_06_11
{"acknowledged":true}

 
  4. 再度、df -h コマンドを実行し、 /opt/data 領域の使用率を確認します。/opt/data 領域の使用率が 80% を十分に下回る
      まで、復旧手順 2. ~ 4. を繰り返します。


  5. /opt/data 領域の使用率が、80% を下回ったことを確認できましたら、下記コマンドを実行して vManage GUI プロセス群
     再起動します。下記コマンドの実行は vManage の動作に影響はありませんが、コマンド実行後 10 - 20 分程度、GUI 画面
     へのアクセスが不可となります。

vManage:~$ exit
vManage# request nms all restart


  6. vManage GUI へのアクセスが可能となりましたら、vManage GUI へログインし、統計情報が表示されていることを確認
      してください。統計情報が表示されるようになっていれば、復旧手順は完了となります。
   

 

備考

このドキュメントの内容は予告なく変更される場合があります。

 

 

参考情報

vManage Kernel Panicおよびリリース20.3.2.1

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